2026.03.03

CARS

アメリカンな雰囲気へと仕上げられた「トヨペット・コロナ」! 注目はベタベタの車高と小さな掃除機?【ノスタルジック2デイズ2026】

60年前の「トヨペット・コロナ」でこのスタンスを得るために学生たちが凝らした工夫とは?

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NATSの名で親しまれている日本自動車大学校には成田校と袖ケ浦校の2つのキャンパスがあり、カスタマイズ科は成田校に設置されている。今回紹介する「トヨペット・コロナ」は成田校の生徒によってカスタマイズされたモデルだ。

単に車高を低くするだけでも、学ぶことはたくさんある!


ベースは昭和40年型の2代目「コロナ」。60年前の車両をベースに、アメリカン・ローライダー風に仕上げている。

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最大のポイントは何といっても車高で、ローライダーの名に恥じることのない、地を這うような低さを実現している。



ただし、そこまで車高を下げてしまうと走れなくなるので、ハイドロリック・サスペンションが組み入れられている。



ノーマルのコロナのサスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン。リアは2代目デビュー時はリーフ・スプリングとコイル・スプリングを組み合わせた複雑なカンチレバー式であったが、耐久性に問題があり、シリーズの途中で初代でも使われていたコンベンショナルなリーフ式に戻す。この年式のコロナのリアサスはリーフ式である。リーフ式はリーフ・スプリングそのものがタイヤの位置決めも兼ねるため、そのままでハイドロ化するのは難しい面もある。そこでNATSではサスペンションをアーム式に交換。デフケースを車体から吊って、前向きのアームを出しているということなので、トレーリングアーム式のド・ディオン・アクスルのような構造になっているのだろう。

車高を下げたということは、逆に考えればタイヤが車体側に迫ってくるということなので、ノーマルのタイヤハウスではタイヤと干渉してしまう。そのためリア・シートの幅を狭くしてタイヤハウスを大型化している。



風が吹くと桶屋が儲かる、ではないが、車高を下げたいというひとつの思いがサスペンション型式の変更やボディの改造までに至ってしまうのだ。この行為、普通にクルマのドレスアップとして考えたらじつに非効率であり、今の世の中で若者が大切にするというタイパやコスパなど、そういったものには大きく反することだが、学びの手法としてはとてもいいと感じる。クルマというのがいろいろなバランスの上に成り立っているということがよくわかる。



エンジン・ルームも基本はオリジナルのままなのだが、なにやら小さい掃除機のようなものを発見。いったい何のための装備かと思いたずねたところ、デフロスター(霜取装置)を働かせるためのブロア・モーターであるとのこと。空調装備などなくてもいいじゃないか、と思う方もいるかもしれないが、サイド・ウインドウが装備されているクルマはデフロスターを装備していなければならない。

このコロナはナンバーを取得することを前提にカスタムされているので、デフロスターは必須アイテム。ちなみにマイクロ・カーなどの超小型モビリティで、サイドウインドウが省略されているものは、デフロスターを装備しないで済むメリットを得るためのことが多い。

文と写真=諸星陽一

(ENGINE Webオリジナル)
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