2019.03.20

CARS

ミシュランのポルシェ認証タイヤを装備!【ポルシェ911(996型)長期リポート #05】

79号車の導入時からずっと気になっていたタイヤを新品に履き換えることにした。ポルシェ・センターに整備に入れた5月末、8万3142kmの時点でのタイヤ残量はフロントが5.1mm、リアが3.4mmだった。限界値は1.6mmだから、まだギリギリ大丈夫という状態だったが、その後1500km走っており、もう換え時に来ていたのは間違いない。サイド部分には、細かいクラックがかなり発生しているのも見て取れた。もともと履いていたタイヤは、ポルシェ認証のNマーク付きのミシュラン・パイロット・スポーツPS2だった。次も同じ銘柄にしたいと思い、日本ミシュラン・タイヤにお願いしたところ、ミシュランのステッカーを貼って走行する写真を誌面に掲載することを条件に、モニターさせてもらうことになった。



後輪のサイズはターボと同じ295/30ZR18。旧タイヤは2011年の26週目に製造されたものだった。こうやって新旧のタイヤを並べてみると、いかに磨耗が進んでいたかは一目瞭然だ。新タイヤは2016年36週目の製造。

交換時の総走行距離は8万4647km。港区新橋の小林タイヤ商会で行なった。その際、お話を伺ったところでは、一般的にタイヤは3年目くらいから硬化し始めるので、5年以内に交換するのが目安だという。79号車が履いていたタイヤはフロントが2012年の19週目、リアが2011年の26週目に製造されたものだったから、その意味でも、もう待ったなしの換え時が来ていたことになる。クラックが入る原因として考えられるのは紫外線に長時間当たることで、クラックが増えるとどうしても滑りやすくなるという。外した79号車のリア・タイヤの磨耗具合とクラックを見て、雨ではかなり滑りやすかったはずだ、と指摘された。



前輪のサイズもターボと同じ225/40ZR18。旧タイヤは2012年の19週目に製造されたものだった。よく見ると溝の内側や外周部分にクラックが入っているのが確認できる。2017年の9週目製造の新タイヤに履き換えた。

911の場合とりわけリアの磨耗が激しく、距離でいうと、だいたい1万5000kmで交換と考えていた方がいいという。4駆モデルでも後輪の方が減るのは変わりないそうだ。確かに、あの強烈な押し出し感を思うと、仕方ないのかも知れない。それにしても、タイヤを交換して走り出した時のみずみずしい感触には本当に驚かされた。旧いタイヤがいかにパサパサになっていて、あたかも喉がカラカラに乾いたように、水も油も抜けた状態になっていたかが良くわかった。それが一気に潤って、路面にしっとりと吸いつくようにして走る感じがハッキリと伝わってきたのだ。ドシン、バタンと路面の荒れを押さえつけるようにして走るスタイルには変わりがないが、そのドシン、バタンの際の当たりが少し丸くなったようにも感じられた。次号でさらに走りの感触について報告したい。ステッカーを貼って。
 


■79号車/ポルシェ911 カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時) 340万円(1244万2500円)
導入時期 2017年4月
走行距離(購入後) 8万5118km(2733㎞)


文と写真=村上 政(ENGINE編集部)

(ENGINE 2017年11月号)

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