2019.05.08

LIFESTYLE

【理想の家を探す人気連載】たった62平米の土地に建つ大吹き抜け空間のある家! なんとその中心にあるのはキッチンだった!!

吹き抜け大空間の中心にあるのはキッチン!

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広く感じる設計

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設計は、奥様の同級生である建築家の松井亮さんに依頼した。建築家に土地探しも協力してもらい、見つけたのが、静かで公園に近い子育てに適した今の場所だ。もっともこの土地は西側が道路で、その他は隣家と接しているので、午後の日差しが強い西がメインの採光になる。しかも土地は広くない。ここで親子3人が気持ちよく暮らせるように建築家が考えた間取りは、縦列駐車のパーキング。そして1階は夫婦の寝室と水回り。2階の西側に、家の中心となる吹き抜けのキッチンを配し、中2階にリビングとTさんの希望した書斎。ダイニングは、書斎の下の少し天井の低い空間。そして3階が子供部屋という、無駄のないレイアウトである。



キッチンの採光は、西側の壁の少し高い位置に設けた、2m四方の大きな窓が中心。道ゆく人から家の中が覗かれない構造である。さらに道路に面した全ての窓に、電動の日よけテントを設置。午前中、全て巻き上げてしまえば室内は明るく、午後にテントを出せば西日を遮ることができる。夏でも2階以上の部屋は、エアコンひとつで涼しいというのだから、テントの効果は大きい。実は2階以上の部屋は、キッチンの吹き抜けに面して大きな開口部が設けられているうえ、部屋に扉が無く、大きなひとつの空間になっている。この構造のため、風だけでなく視線も抜け、面積以上に広さを感じるのだ。



特に家の中心となるキッチンからの眺めが気持ちいい。背の高い観葉植物と、美しくデザインされたキッチン周りと相まって、どこかカフェのような雰囲気だ。他にも建築家の松井さんは、家が広く感じられる工夫を数多く行っている。例えばキッチンより少し高い位置にあるリビングの下は、全て収納に。リビングとキッチンとをつなぐ開口部の縁は、右頁の写真のように、座れるような幅と高さで設計。リビングのソファーも、少し小さめの部屋に上手く納まる特別なものを、松井さんがデザインした。

この家ができて、料理好きの奥様は、アイランドキッチンを囲んで友人たちと食事会をする機会が増えた。そして等々力競技場の近くに住むほどサッカーの川崎フロンターレが好きなさTんといえば……、以前は一人で応援に行くことも多かったが、今はTさんの都合が悪い時でも、奥様とお子さんだけで応援に行くようになったと喜んでいる。お子さんにとっても、この家は記憶に残る「実家」となるに違いない。

文=ジョー スズキ 写真=山下亮一

◆マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて 連載一覧はコチラ



■建築家:松井亮 1977年滋賀県生まれ。東京藝術大学大学院を修了後、自身の事務所を開設。住宅設計だけでなく、商業施設の設計や家具デザイン、舞台美術にインスタレーションなどと幅広く活動。作品には独特な美意識が表れている。写真は、今年竣工しGマークを獲得した木造校舎「自由学園みらいかん」。

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雑誌『エンジン』の大人気企画「マイカー&マイハウス」の取材・コーディネートを担当しているデザイン・プロデューサーのジョースズキさんのYouTubeチャンネル「東京上手」がスタート。建築、インテリア、アートをはじめ、地方の工房や名跡、刺激的な新しい施設や展覧会など、ライフスタイルを豊にする新感覚の映像リポート。素敵な音楽と美しい映像で見るちょっとプレミアムなルームツアーは必見の価値あり。ぜひチャンネル登録を!


(ENGINE2019年1月号掲載)

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