2020.07.16

CARS

新型マカンで分かるポルシェの実力! 乗るとポルシェ濃度が極めて高い

ポルシェの走りがそこにある

塩澤 で、本題のマカンなわけだけれど、大井さん、さっきこれがいちばんいいって言ってたよね。どこがそうなの?


大井 すいませんけど、僕はカイエンにはあまり肯定的ではないんですよ。でも、マカンに乗ると、ポルシェの走りっていう感じがする。マカンの方がずっと軽快。


村上 そこがポルシェの凄いところだと思うんだよね。マカンはさ、プラットフォームの基本をポルシェが作ったクルマではないわけでしょ。アウディの仕事だよね。でも、走らせるとポルシェ濃度が高いって感じるわけでしょ。味付けの勝利。


齋藤 カイエンに比べると、絶対的に軽いというのは大きいと思うよ。例えば、この前乗ったカイエン・ターボは2tをはるかに超える。しかも、ハイパワーのエンジンを積む。それをポルシェらしく走らせようと思ったら、がんじがらめに締め上げて仕立てていくしか道がない。もとよりSUVは重心も高いわけだし。そこへいくと、今回乗った素のマカンは、1.8tちょっとしかない。


塩澤 それだって、スポーツカーやセダンに比べれば、重いよ。


齋藤 それはそうなんだけど、カイエンに比べれば、ずっと仕事はラクな筈よ。400㎏とか軽いんだから。


大井 今回乗ったクルマは、てんこ盛りのオプションを含めると1000万円近い価格で、それを知ると、ひっくり返りそうになるんだけど、素の状態だったら699万円なわけでしょ。中古になって安くなったら買いたいなって思うくらいに良かった。


齋藤 標準仕様は699万円で、新型になっても据え置かれた価格。このほかにファースト・エディションという売り出し限定モデルがあって、それは889万円。さらにシュポルト・エディションというのが設けられていて、それは916万4000円。今回乗った個体は、内装を豪華に仕立てることを中心にあれやこれやと組み込んであって、996万6000円。300万円近いオプションが加わっている。たとえベースが素のモデルでも、乗せようと思えばいくらでもオプションを乗せられて、好みの仕様に仕立てられるのは、ポルシェの特徴で、美点のひとつ。


村上 珍しい緑色のボディ・カラーもオプション?


齋藤 15万6000円。マンバ・グリーン・メタリックという名前。


村上 マンバって何?


齋藤 毒蛇の名前。こういう半艶の緑色をした猛毒蛇。


塩澤 あー、なるほど。


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