アウディが提案する電動化と自動運転技術を備えるコンセプト・モデル、"AI"シリーズの第4弾。セダンのAICON、レース専用車のA:I RACE、街乗り用小型車のA:IMEに続き、今回は月面探査車のような斬新なスタイリングに仕立てられたオフ・ローダーである。ちなみにAIシリーズはこの4部作で完結となるようだ。
ボディ・サイズは全長4.15×全幅2.5×全高1.67m。オーバーハングがほぼゼロということもあって、思いのほかコンパクト。1輪に1つの計4つのモーターとバッテリーをすべて床下に配するメリットを活用し、室内を広くできるワン・ボックス・スタイルを採用。フロント部には何もないので、ヘリコプターのようにウインドウ下のグリル部分からも外を望める。どんな悪路でも走破してしまいそうな大きく張り出した4つのタイヤは直径が85㎝で、ホイール・サイズは22インチ。車重は意外と軽く1750㎏に留まるという。4つのモーターによる最大システム出力は435ps/102.0kgm。残念ながら実現度はかなり低いと思うが、電動化による新たな可能性を示す1台である。
2017年のフランクフルトモーターショーで発表された1作目。
2018年の米国のペブルビーチで、Audi PB18 e-tronとして発表された2作目が新しい名称に。
2019年の上海モーターショーに登場した3作目。
新型A6初のRSモデル。先代RS6同様アバントのみで、ワイド・フェンダーの採用により全幅は標準仕様よりも40㎜広い。これにともないトレッドも前が1668㎜、後が1650㎜へと拡大している。エンジンは先代と同じ4.0ℓV8ツインターボを採用するが、RS7スポーツバックと同形式の内径86×行程86㎜の新しいユニットに刷新された。600ps/81.6kgmという出力もRS7と同値。48Vのマイルド・ハイブリッドや気筒休止機能も備わる。前40:後60にトルク配分するフルタイム4WDと8段ATの組み合わせ。エア・サスが標準だが、オプションで金属バネ+対角線上の脚を油圧で同調させる仕様も選べる。この設定もRS7と変わらない。
昨年のパリ・ショーでデビューした2代目A1スポーツバックをベースにSUV風に仕立てた最近流行りのハッチバックSUV。外観はボディ下部に車体色とは別色のカバーを装着し、前後バンパーもアンダーガード風の装飾が付いた新デザインに変更することでSUVらしさを強調。見た目だけでなくサスペンションを変更するなどにより地上高も標準モデルより40㎜高い。インパネをはじめ、内装は装飾が変わる以外は標準仕様と変わらず。スバルXVがウケていることを考えると日本でもヒットするかも。
RS5シリーズ以外の全モデルがフェイスリフト。外観の変更は灯火類とバンパーのデザイン程度と最小限に留まる。インパネがタッチスクリーン式の新デザインになったのもトピック。
こちらもフェイスリフト。兄弟車のQ8に似たシャープな意匠のフロント・マスクに刷新。インパネは最新のインフォテイメント装置を持つQ8のものを移植。SQ8も追加された。
文・写真=新井一樹(ENGINE編集部)
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