かつて愛したクルマを、もう1回乗りたい、と再度購入するクルマ好きはけっこういる。でも、さすがにそれが3台目、4台目ともなると、相当の好き者である。しかも2台を同時所有し、使い分けているとなると……。今回は、シトロエンXMで日本一距離を走る!? カメラマンを取材した。
シトロエンとの出会いのきっかけは小林彰太郎さんの文章2台のシトロエンXMは、いずれもブルーの個体の傍に立つ岡村智明さんが所有する。彼のクルマはこの2台のXMだけ。付け加えれば、これが岡村さんにとって1台目と2台目のXMではなく、ブルーが3台目、シルバーが4台目になる。ここまで読んだだけで尋常ならざる方だと感じるかもしれない。しかし岡村さんは、運転免許取り立ての頃からハイドロ・シトロエンにどっぷりだったわけではない。
学生時代にまず乗り始めたのはモーターサイクル。現在の仕事であるカメラマンを目指して写真学校に通い、晴れて独立してからも、当初はシートにカメラバッグや三脚をくくりつけて現場に通う日々だった。機材が多くなったことから、今から20年前にクルマを買うことになるが、最初に選んだのはデウ(大宇)マティスだった。覚えている人もいるだろう、軽自動車に近いサイズの、丸いヘッドランプが特徴のコンパクト・カーだ。つまりここまではハイドロとはまったく無縁のカー・ライフを送っていた。「マティスはトラブルもなく、忠実に仕事の足となってくれました。ただ年間で数万km走るほど長距離移動が多くなってきて、80ccのコンパクト・カーでは辛くなってきました。そこで以前、カーグラフィックで小林彰太郎さんが長期テストをしていたエグザンティアに乗り換えたのです」それまでシトロエンに触れたこともなかった人をオーナーにしてしまう。小林彰太郎さんの文章力の素晴らしさをあらためて教えられる。すでにエグザンティアは販売を終了しC5にスイッチしていたので、狙いは当然中古車。少し前までシトロエンを扱っていたマツダのディーラーにあったブレークの中古車を手に入れ、岡村さんのシトロエン・ライフがスタートした。「それまで乗っていたマティスとは快適性が段違い、乗ったことはないですがトヨタ・センチュリーみたいだと思いましたね。東京から実家のある神戸まで楽勝で行けました」▶「愛車とガレージ」おすすめ記事をもっと見る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
いますぐ登録
会員の方はこちら