2020.02.18

CARS

XM愛をとことん貫き続ける! 日本一距離を走るシトロエンの、オーナーの情熱がすごい!!

めずらしいシトロエンXMの2台持ち

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ところがもうすぐ2年、8万kmを走破というときに、街でグリーンのXMを見かけて一目惚れ。すぐに中古車探しが始まり、2003年に京都で、シルバーの1995年型を見つけ、熟考のうえ決断した。

しかし前述のように、岡村さんは仕事で毎日のようにクルマに乗る。購入時には4.8万kmだった走行距離はぐんぐん上乗せされ、ドライブシャフトの交換、エアコンの修理などトラブルにも見舞われるようになったことで、そろそろ潮時かと見極め、12万kmを迎えたときに乗り換えを決意する。でも、XM以外にすることは考えなかった。

2006年、再び京都でXMに憧れたきっかけになったグリーンの1998年型を見つけた。オドメーターの数字はすでに5万kmを刻んでいたが、年間数万kmを走破する岡村さんにとって問題にする数字ではない。

付き合い方がわかってきたこともあり、途中でATが壊れたものの、それ以外に大きなトラブルには遭遇せず、車歴の中でいちばん長く乗った。手放す際には実に32万kmをマークしていたという。日本一距離を刻んだXMではないだろうか。

この次が現在も所有するブルーの1998年型だ。クルマはまたも京都にあった。2012年の購入時に6万kmだったオドメーターは、現在18万kmに達している。そしてこの3台目を所有したまま、3年前に4台目となるシルバーの1992年型を大阪で購入した。つまり初の2台体制になった。

「これまでの経験から、3台目もいつかはダメになることはわかっています。これまでは乗り続けるのが難しくなったタイミングで次にスイッチしていましたが、たまたま格安の駐車場が見つかったので、増車に踏み切りました」

ちなみにこの4台目、所有したXMの中で唯一の並行輸入車で、これまでの3台はすべて3リッターV型6気筒エンジンと4段ATのコンビだったのに対し、エグザンティアと基本的に同じ2リッター直列4気筒に5段MTを組み合わせている。同じ4気筒のディーゼルともども、ヨーロッパではポピュラーだった仕様だ。

「見た目はほぼ同じですが中身がまったく違うので、乗り比べると別のクルマみたいに感じます。力はないけれど身のこなしは驚くほど軽快。シートの座り心地を含めてエグザンティアを思い出します」

ブルーのV6は後期型だが岡村さんの好みでステアリング・ホイールを4本タイプのエアバッグ内蔵型から前期型のシングル・スポーク型に変更。


こうなるとその日の気分に合わせて使い分けるようなシーンが思い浮かぶが、岡村さんの乗り方は理性的で、整備や修理に入っているときを除けば基本的に中10日で入れ替えているという。クルマは使っていたほうが調子がいいという経験が、このようなローテーションに行き着いたのかもしれない。とはいえもっとも最近手に入れた4台目も購入時5.6万kmだった距離はすでに10万kmに達しているから、日本人の感覚からすれば驚くべきハイペースだ。

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