2020.02.20

LIFESTYLE

世界限定50台のジャガーXJR-15やフェラーリF50など、スーパーカーがずらりと並ぶ広々としたガレージが圧巻! 建築家とオーナーのセンスが素晴らしい!!

ジャガーXJR-15やフェラーリF50、ランボルギーニ・ディアブロGTなどが並ぶC邸のガレージ

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雑誌『エンジン』の、クルマと暮らす理想の住まいがテーマの人気シリーズ、「マイカー&マイハウス」。これまで、狭小住宅から広々とした豪邸や別荘、旗竿地や三角地など利用が難しい敷地まで、大好きなクルマが置ける家を建てて素敵な暮らしをしている人々をたくさん取り上げてきた。そんな「マイカー&マイハウス」のアーカイブから今回は、2019年3月号の特集企画として掲載した、国債的な建築家として活躍する岡田哲史さんの設計によるスーパーカー・コレクターのお宅を紹介。デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。【マイカー&マイハウス】過去の連載を読む

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バイクレーサーから事業家に転身

多くの人は、階段の向こうにガレージが見える上の写真の部屋を、リビングルームと思うことだろう。だがそれは大間違い。ここはC さん(53歳)宅の寝室だ。そう勘違いさせるほどCさんはインテリアのセンスが良い。それはこの家を設計した、国際的に知られる建築家、岡田哲史さんも指摘するところ。

「自分の経験から、家に大きな階段があると視覚的な効果がある」

と、家作りの際に希望したくらいだ。並大抵のセンスではない。たしかにこの部屋から見える階段は印象的だ。そんな提案をするCさんは、昔からインテリアが好きだったというが、クリエイティブな仕事に就いている訳ではない。なんと若い頃は、バイクレーサーだったというから驚きだ。当時はスポンサーを見つけられず(才能もなかったと謙遜するが)、活動を断念し事業家に転身。IT事業をはじめ、いくつものビジネスを成功させ、現在はこの年齢でセミリタイヤ。スーパーカーやバイクのある生活を楽しんでいる。

メイン・ガレージに並んだ4台で、合計48気筒。この4台を停める大空間のガレージ内には柱が無い。左から右にかけて地面は緩やかに下がっているが、アプローチでスーパーカーが底を摺らないような設計が。

経歴からも分かるように、Cさんは、大のクルマ好きだ。事業が大きくなるにしたがい、好きが高じてスーパーカーを集め始めることに。そして11年前、集めたクルマを納めるべく、この家を建てた。コンクリートの打ちっ放しの無機質さが好きで、弟さんの家を手掛けた、コンクリート建築が得意な岡田さんに設計を依頼した。要望は、6台のクルマが並列に駐車できる家。内訳は、4台分がスーパーカー用のメイン・ガレージで、2台分は普段使いのクルマ用。近すぎない距離で美しいクルマを眺められるようにしたいという要望も。完成したのは希望通りの家だったが……。その後Cさんのクルマはかなり増えて6台分では足りず、今は別の場所に倉庫のような大きな車庫を借りている。

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