村上 突如、彗星のごとく現れたダラーラ・ストラダーレ。これはもうほんとうにびっくりした。いまや電気自動車だ自動運転だと、AIの本格的な導入を伴う大きな変革に向かって舵を切りつつある時代のなかにあって、いちばんプリミティブな、クルマの原点ともいうべきスポーツカーの、そのなかでもさらに原点ともいうべきレーシングカーに近いクルマが登場した。日本へは昨年上陸して、僕らは今回、オリンピック・イヤーの2020年になって、初めて乗ることになった。にしてもね、こんなクルマが現れるとは思ってもみなかった。よく「スポーツカーは乗用車の終わるところに始まり、レーシングカーの始まるところで終わる」と言われたりするけれど、そういう意味では、このダラーラ・ストラダーレはレーシングカーにいちばん近いスポーツカーと言えると思う。スポーツカーの極北。今回はダラーラ・ストラダーレの試乗に合わせて、同じようにライトウェイトでリア・ミドシップにエンジンを搭載するアルファ・ロメオ4Cスパイダーとロータス・エリーゼを伴って試乗した。
大井 価格はどれぐらいするの?
齋藤 諸経費、税金諸々の込み込み乗り出し価格で2600万円強から4000万円強という辺りみたい。
大井 乗り出し1000万円未満のアルファやロータスとは全然違う。
村上 あ、そうだ、ひとつことわっておかなければいけない。これ、ストラダーレと名乗るぐらいだから、本来は公道で試乗したかったんだけれど、諸般の事情を鑑みて、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで試乗することにした。でも、忘れてはいけないのは、あくまでもこれが公道走行用の一般市販車だということ。レーシングカーと違っていろいろと難儀な要件をクリアしなければいけない。ダラーラ・ストラダーレは保安基準をきっちり満たしているし、だからもちろんナンバーも付いている。
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