2020.04.17

CARS

彗星のごとく登場したダラーラ・ストラダーレに初試乗! こんなクルマ、見たことない!

どんな作りのクルマか

村上 そういう背景で生まれてきたダラーラ・ストラダーレを見て、乗ったわけだけど、袖ヶ浦にしたのは良かったよね。路面μも公道に近い。


大井 タイトコーナーもあるし、適度に高速度域まで試せるし。


齋藤 今回乗ったデモカーは事実上のフル装備モノですね。キャノピーもドアも付いている。フルクローズド・モデル。ベーシック仕様はスパルタンなバルケッタ。ウインドスクリーンもない。今回のクルマはオプションでウインドスクリーンを付け、さらにタルガ・ルーフを付け、ハッチドアも付けた状態。で、主にサーキット走行で大きなダウンフォースを使いたい人向けの巨大なリア・ウイングも付いている。車高調整可能なサスペンションも組み込まれていた。排気系もオプション仕様のものだった。でね、真空釜で焼くドライ・カーボンのセンター・バスタブを持っていて、そこにドアもない。空力設計もスポーツ・レーシングカー並みで、なるほどレーシングカーに最も近いクルマだと感嘆するんだけれど、よく見ると、決定的にレーシングカーではないものとして成立させることを念頭に構築されている。


大井 というと?


齋藤 背もたれの背後にはフルフェイス・ヘルメットがそれぞれ1個ずつ入る大きな物入れはあるし、エンジンはフォードのフォーカスRS用の2.3ℓ直列4気筒横置きユニットを400psまで強化して転用している。変速機もMTについてはフォーカスRS用そのもの。センター・バスタブからアルミ製のエクステンション・サブフレームを出して、このパワートレインをそこにラバー・ブッシュを介してソフト・マウントしてある。サスペンションにしても、前後とも本格的なダブルウィッシュボーン構成だけれど、スプリング/ダンパー・ユニットの配置はロードゴーイング・スポーツカーに常識的なそれ。レーシングカー紛いのインボード・マウントではない。全体の構築と構成要素が冷徹に取捨選択されているように感じる。


大井 あくまでもストラダーレだと。


齋藤 こんなクルマ、いままでに見たことないですよ!


大井 わが道を行く、だね。


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