ルノー・メガーヌR.S.トロフィーRはサーキット・アタックで記録を更新するために新たに開発された限定車。日本でも販売が開始されたメガーヌR.S.のカタログ・モデルとしては最速・最強仕様の「トロフィー」をベースにサーキットでの速さを追求したモデルである。トロフィーとの一番の違いは車両重量。新型メガーヌR.S.における最大の特徴である後輪操舵装置や後席シートを外すなどにより約130kgの軽量化を行っている。
さらにオーリンズ製の車高調整機能付きダンパーを採用するとともに、「カーボン・セラミックパック」と呼ばれるオプションを装着したモデルにはフロント・ブレーキのディスクとホイールが炭素繊維強化樹脂製に変更するなど、シャシー性能の向上も図られている。エンジンはトロフィーと同じ最高出力300psを発生する1.8ℓ直4ターボで、変速機は6段MT。デュアル・クラッチ式6段自動MTのEDCを用いていないのは、MTの方が35kgほど軽くできるからだ。
ニュルブルクリンク北コースや鈴鹿サーキットのアタックでは、メガーヌR.S.の開発を行っているルノー・スポール社のテスト・ドライバー、ロラン・ウルゴン氏がタイム・アタックを行ったが、今回の筑波サーキットではその責務を谷口信輝氏が担う。
ちなみに谷口氏は鈴鹿サーキットのアタックのときにもウルゴン氏と一緒にタイム・アタックに挑戦し、ウルゴン氏に肉薄するタイムを出している。そんな谷口氏が叩き出した最速ラップは1分3秒984。事前に行われたテストではもっといいタイムが出ていたようだが、それでも市販のFF車で3秒台というのはかなりの好記録である。
タイム・アタックを行った谷口氏はトロフィーRについて、「とにかくよく曲がる。不特定多数が乗るクルマなのに、これだけ楽しいものに仕立てているのはスゴイ」と絶賛。
その一方で、「ブレーキからのターンインはナーバスだから、それを怖いと思う人はトロフィーをどうぞ、といった感じ」と、その性能がもろ刃の剣であることも指摘していた。
文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=宮門秀行
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
PR | 2024.11.21
LIFESTYLE
冬のオープンエアのお供にするなら、小ぶりショルダー! エティアムか…
2024.11.21
CARS
日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロ…
PR | 2024.11.06
WATCHES
移ろいゆく時の美しさがここにある! ザ・シチズン の新作は、土佐和…
2024.10.25
LIFESTYLE
LANCIA DELTA HF INTEGRALE × ONITS…
2024.11.19
WATCHES
エンジン時計委員、菅原茂のイチオシ 世界限定1200本! グランド…
2024.11.01
CARS
これは間違いなく史上最速のウルスだ! プラグイン・ハイブリッドのウ…
advertisement
2024.11.16
こんなの、もう出てこない トヨタ・ランドクルーザー70とマツダ2 自動車評論家の渡辺敏史が推すのは日本市場ならではの、ディーゼル搭載実用車だ!
2024.11.15
自動車評論家の国沢光宏が買ったアガリのクルマ! 内燃エンジンのスポーツカーと泥んこOKの軽自動車、これは最高の組み合わせです!
2024.11.15
GR86の2倍以上の高出力 BMW M2が一部改良 3.0リッター直6ツインターボの出力をさらにアップ
2024.11.08
【後篇】2024年総まとめ! 自動車評論家44人が選んだ「いま身銭買いしたいクルマのランキング!」 クルマ好きの人たちの深層心理がわかった!!
2024.11.12
BMW4シリーズ・グランクーペが初の変更 新しいヘッドライトと装備の充実で商品力を高める