これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。自動車ジャーナリストの吉田由美さんが選んだのは、「メルセデス・ベンツSLK」。
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メタル・トップが電動で開閉する“バリオルーフ”を持つメルセデス・ベンツの2座オープンカー。初代は1997年に発売され、大人気品薄状態となった。
SLKが納車されたのが1998年か1999年。そして私はSLKオーナーの期間中に、人生の転機を迎えます。2000年から「カーライフ・エッセイスト」として歩み出したのです。当時、私はモデルの仕事をセーブして「日産ドライビングパーク」で安全運転トレーニングのインストラクターの仕事をしていましたが、元日産CEOカルロス・ゴーン氏の「日産リバイバルプラン」によってまさかのリストラ。それによってフリーランスの道を歩まざるを得ない状況になりましたが、私がやりたいのは「モータージャーナリスト」でも「自動車評論家」でもない「カーライフ・エッセイスト」という道。私がやりたいことはそれまで誰かがやってきたこととは少し違うと思ったので、肩書も自分で考えたオリジナルなものにしました。
そんな時に乗っていたマグマレッドのSLKは、私をスタイリッシュな女性に演出してくれたと思います。そして「赤い車を選ぶ時は何かを頑張りたいとき」と言いますが、まさにその時の私がそれ。真っ赤なSLKからパワーを貰いました。残念ながら当時のSLKの写真はいろいろな媒体に貸し出して行方不明です(涙)。
文=吉田由美(カーライフ・エッセイスト)
(ENGINE2020年7・8月合併号)
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