2020.08.22

CARS

人生で初めて時速300キロを体験! 自動車ジャーナリストの高平高輝さんの人生を変えたクルマ ブレーキもクラッチもアシストなし!? これでロードカーと言えるのか!


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自動車雑誌編集部に潜り込んでからこれまでの30年余りの間に、本当にたくさんの車に乗る機会がありました。もちろん、自分で所有したものはごく少なく、ほぼすべてオーナーから借りて試乗、あるいは試乗会に参加するという形ですから限りもあります。若い頃はメインの担当になるはずもなく、先輩方の後をついて回るのがせいぜいでも、そこで指をくわえているのではいつまで経っても触れるチャンスはめぐって来ない。お手伝いします! とアピールして常に周りをウロウロしているわけです。

まあ、当時は時間に余裕があったのでしょうが、その毎日が勉強だったことは間違いありません。当時はTV番組を(今も続いていますが、制作体制は昔とは別物)制作していたこともあり、その種のチャンスは多かったのです。そうやって多種多様な車に乗っているうちに自分なりの物差しが出来てきたのだと思います。


同じ小説でも大人になってから読むとまるで違うように、知識と実体験が自分の中で一緒に消化できて初めて身になるわけですが、実体験が難しい車は依然として多数あります。自分と同時代以前に生まれた希少車が代表格で、私の場合はフェラーリ250GTシリーズやフォードGT、ポルシェ908などを本格的に走らせた経験がありません。ポール・フレールなどからさんざん聞いた知識を今も確かめることができないままです。新型車はもとより、過去の傑作も何とか試してみたいと今なお強欲に考えているのです。

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文=高平高輝(自動車ジャーナリスト) 写真=Ferrari S.p.A.



(ENGINE2020年7・8月合併号)

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