2020.12.18

CARS

その性能は「セナ」に迫る LTシリーズの第3弾、マクラーレン765LTが日本上陸

2020年3月に本国で発表されたLTシリーズの3作目となる765LTが日本上陸を果たした。“P1”や“セナ”のような限定車ではない通常販売モデルの最高峰であるスーパー・シリーズの720Sをベースに、軽量化、空力性能の向上、エンジン出力のアップなどにより、サーキット志向を強めているのが大きな特徴である。フロント・バンパー、サイド・スカート、リア・ディフューザーなど765LT用に新たに開発されたボディ・パーツを炭素繊維強化樹脂製にするとともに、カーペットといった内装素材にまで気を配ることで720Sよりも80kg軽い1339kg(DIN計測)という軽量な車両重量に仕上げた。



720Sと同型式の4.0リッターV8ツインターボは720S比で45ps/30Nmプラスとなる、765ps/800Nmにまで高められている。さらにクロスレシオ化した新しいギアレシオのデュアルクラッチ式7段自動MTを採用。これらにより、0‐100km/hで2.8秒、0-200km/hで7.0秒という加速タイムを実現している。表面積を20%大きくし、装着位置も高くした可動式リア・ウイングなどを得た結果、ダウンフォースを25%高めるだけでなく、空力効率(ドラッグとダウンフォースの比率)も20%向上させているのもポイントだ。765台の限定車で、価格は4450万円。ちなみにまだ買えるらしい。


文=新井一樹(ENGINE編集部)


(ENGINE 2021年1月号)

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