2019年10月に限定車として日本初上陸を果たしたプジョー・リフターの通年販売車、いわゆるカタログ・モデルが正式発売された。
リフターはベースとなる商用モデルの「パートナー」が2018年に全面刷新したのを機に、その乗用版に独立した車名を与えられて誕生したMPV(=多目的車)。ベースとなったパートナーは新型で3世代目を数える。すでに20年以上の歴史を持つモデルがここに来て日本市場へ新規導入された背景には、同じくフランスで「ルドスパス」と呼ばれる乗用車をベースに車高を上げて商用車に仕立てたカテゴリーに属する同郷のライバル、ルノー・カングーの成功があったことは想像に難くない。
同時期に日本市場で販売が開始されたシトロエン・ベルランゴは兄弟車にあたる。その違いは見た目だけではなく、リフターは最低地上高を20mm高くし、悪路走破性を高めるシャシー制御システムを付与することで、SUV的なテイストを強く打ち出している。
ボディ・サイズは全長4405×全幅1850×全高1880mmで、ホイールベースは2785mm。左右リア・ドアはスライド式で、後席は3座独立可倒式となる。荷室の奥行きは、5名乗車時で1000mm、2名乗車時で1880mm、さらに助手席を倒せば最長2.7mの長尺物も収納可能だ。積載容量は、5名乗車・トノカバー使用時で597リッター、後席をすべて倒した場合は2126リッターに達する。ちなみに、プジョーの現行ラインナップにおけるこれまでの最大容量は、SUV 5008の1862リッターだった。
インテリアは、高い位置に配置されたメーター・パネルと小径ステアリング・ホイールを組み合わせた、プジョー独自のレイアウトである「i-Cockpit」が特徴的。また、助手席エアバッグをルーフ側に設置することで、ダッシュボード上下面には11.8リッターのグローブボックスが設けられるなど、収納スペースが豊富に用意されるのがリフターの利点だ。
エンジンは1.5リッター直列4気筒ディーゼル・ターボで、最高出力130ps、最大トルク300Nmを発揮し、WLTCモード燃費は18.2km/リッターをマークする。トランスミッションは8段AT。プジョー308やシトロエンC5エアクロスなどと同じC/Dセグメント用プラットフォームの「EMP2」を用いている。グレードは、16インチホイールを履くベーシックなアリュールと、17インチホイールなど上級装備を与えられるGTライン・ファーストリミテッドの2グレード展開で、価格は329~379万円。
文=関 耕一郎
(ENGINEWEBオリジナル)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2024.11.23
LIFESTYLE
森に飲み込まれた家が『住んでくれよ』と訴えてきた 見事に生まれ変わ…
PR | 2024.11.21
LIFESTYLE
冬のオープンエアのお供にするなら、小ぶりショルダー! エティアムか…
2024.11.21
CARS
日本市場のためだけに4台が特別に製作されたマセラティMC20チェロ…
PR | 2024.11.06
WATCHES
移ろいゆく時の美しさがここにある! ザ・シチズン の新作は、土佐和…
2024.10.25
LIFESTYLE
LANCIA DELTA HF INTEGRALE × ONITS…
2024.11.22
WATCHES
パテック フィリップ 25年ぶり話題の新作「キュビタス」を徹底解説…
advertisement
2024.11.16
こんなの、もう出てこない トヨタ・ランドクルーザー70とマツダ2 自動車評論家の渡辺敏史が推すのは日本市場ならではの、ディーゼル搭載実用車だ!
2024.11.15
自動車評論家の国沢光宏が買ったアガリのクルマ! 内燃エンジンのスポーツカーと泥んこOKの軽自動車、これは最高の組み合わせです!
2024.11.15
GR86の2倍以上の高出力 BMW M2が一部改良 3.0リッター直6ツインターボの出力をさらにアップ
2024.11.20
抽選販売の日時でネットがざわつく 独学で時計づくりを学んだ片山次朗氏の大塚ローテック「7.5号」 世界が注目する日本時計の傑作!
2024.11.16
ニスモはメーカーによる抽選販売 日産フェアレディZが受注を再開するとともに2025年モデルを発表