2021.06.18

CARS

ランボルギーニが電動化プログラムを発表 2020年代後半には完全電動化モデルを投入

合言葉は「牡牛座に向かって」

ランボルギーニは脱炭素化を達成するためのスケジュールをまとめたプラン、「ディレツィオーネ・コル・タウリ」を発表した。

「コル・タウリ」とは牡牛の心臓を意味し、「アルデバラン」や「アルファ・タウリ」とも呼ばれる牡牛座で最も明るい恒星を指す。「コル・タウリに向かって」と訳されるディレツィオーネ・コル・タウリの呼称は、闘牛をシンボルに掲げるブランドの精神を失わずに電動化プロセスを進めようという意気込みの表れだ。







2023年にランボ初の量産型ハイブリッドが登場

2019年に登場した限定モデルの「シアンFKP37」の48Vシステムではじめてハイブリッド車を商品化したランボルギーニは、今後3つのステップを踏んで段階的に完全電動化へ至る計画を立案した。まずは2021〜2022年に内燃エンジンを用いる記念的プロダクトを送り出す。ブランドの歴史やこれまでの象徴的モデルに敬意を表した内燃機関を開発するといい、2021年中にはV12搭載車を2台発表する予定だ。

第2段階はハイブリッドへの移行。2023年にブランド初の量販ハイブリッド車を発表し、2024年末までに全ラインナップの電動化を実施する。カーボン素材による重量削減も並行して行い、2025年初頭にはハイブリッド・モデルのCO2排出量50%削減を目指す。このために、4年間でランボルギーニ史上最大規模となる15億ユーロ以上の投資が予定されている。

そして第3段階として、2020年代後半に完全電動化モデルを投入する。第4のラインナップとして新規設定されるそれは、このカテゴリーで最高のパフォーマンスを目指す。







ランボも持続可能な未来を目指す

また、2030年までに温室効果ガス排出量55%削減を打ち出したEUの戦略に基づき、サンタアガタ・ボロネーゼの本社では生産ラインやオフィスの脱炭素化にも取り組む。2030年までの15年で7倍という販売拡大を支えるべく生産規模を2倍に拡大しながらも、2015年に16万m2のエリアで取得したカーボンニュートラル認証を維持させる。2020年12月にランボルギーニのトップへ復帰したステファン・ヴィンケルマン社長兼CEOは「プロダクトとサンタアガタ・ボロネーゼの拠点の両方に及ぶ全方位的なアプローチで、ランボルギーニのDNAに忠実に、持続可能な未来を目指します」と意気込みを語っている。






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(ENGINE WEBオリジナル)

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