1982年型BMW323iとイラストレータのソリマチさん
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ちょっと古いクルマをごく自然に、ファッショナブルに乗りこなす極意を、イラストレーターのソリマチアキラさんに訊いた。20年以上の月日を共にしているどこか懐かしさを覚えるイラストが人気のイラストレーター、ソリマチアキラさん。洗練されたファッション・センスでファンも多い彼が、20年以上の月日を共にしているのが1982年型BMW323i(初代3シリーズE21型)である。「学生時代からファッションが好きで、古着屋に勤めたりしていました。もちろん絵を描くことも好きでしたが、当時はまだイラストレーターになるとは思っていなかった。でも20代前半にクラブカルチャーなどを通して多くの出会いに恵まれ、イラストの道に進むことになりました。もっとも、それを専門に学んでいたわけではなかったので最初の頃は手探り状態。だから特にクルマに没頭していたわけではなかったですね」
スーパーカー世代としてクルマにはそれなりの興味を持っていたものの、現実に関わり始めたのは30代前半、2000年頃のことだった。「30代前半のときに周りにいた人たちが、こぞってカッコいいクルマに乗り出したんですよね。いすゞフローリアンやシボレー・コルベット・スティングレイとか。そんなクルマたちを間近に見て、僕も乗ってみたいなと。免許を取るところからのスタートでしたけれど」初めてのクルマ選びでは、ミニやジャガー、MGといった英国車を中心に探していたそうだが、ピンと来たのはちょっと古いBMWだった。
「そもそもドイツ車はそんなに注目していなかったんですけれど、E21はちょっと面白く映って。当時の価格で50万円台とリーズナブルながら雰囲気があり、ドイツ車的な安定感があって、色も絶妙。最初だから練習を兼ねてと、軽い気持ちで選びました」それが2.3リッター直6“スモール・シックス”ユニットを積む323iである。購入時、外装は良好な状態を保っていたが、エンジンをはじめとする機関には錆がまわり、パイプ類のダメージも多かった。購入後の10年ほどは不調が続き、騙し騙し乗っていたという。転機が訪れたのは整備工場を変えてからのことだ。「この手のクルマ界隈でよく知られる崎山自動車さんを紹介していただき、かなりの部分が改善されました。ガソリン・タンクの交換やスターターの修理などを重ねてようやく本来の調子を取り戻し、それからやっと楽しめるようになりました」▶「ちょっと古いクルマが面白い!」の記事をもっと見る
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