2021.08.06

CARS

未来的なスタイリングは最高にカッコいいのに、ウィークポイントをあげたらキリがない! 必ず壊れるクルマの代名詞だけど、他では代え難い魅力を発し続ける「シトロエンXM」に乗る方法とは?

今でも特別な魅力を持つシトロエンXM。

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行き着くところは中古並行

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そこでXMに惚れ込み、シトロエンを何台も乗り継ぐような趣味人にお薦めしたいのが、初期の2リッター直4搭載モデルを欧州から輸入すること。エンジンは日本仕様のエグザンティアとほぼ同じSOHCユニットで、最高出力は120馬力ほどだが、ギアリングの低い5段MTとの組み合わせならば意外や活発に走る。エンジン・ルームはスカスカで熱害が少なく、鼻先が軽くノーズの動きはずっと機敏。足まわりはハイドラクティブ/同IIだけでなく、よりシンプルなハイドロニューマチックの組み合わせもある。日本まで運んで乗り出すまでの費用は、300万円が1つのラインだという。

おそらくこの2リッターこそベストだ、と二井さんは常々予想していたが、7年ほど前、オランダで試乗してそれは確信に変わった。「まさに夢に描いていたXMでした。輸入には苦労しましたね。排ガス検査が心配で心配で、受かったと電話で聞いた時はものすごくうれしかったなぁ」。

取材当日、まさにその輸入した1号車が里帰りしており、二井さんは長い間それを眺めた後、ふと、こう漏らした。「このまま強奪してしまいそう」。長い間シトロエンに携わってきた彼にそう言わしめる。それがXMというクルマなのである。

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文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=岡村智明

※取材車両の価格、在庫状況はエンジン8月号掲載時のものです。

(ENGINE2021年8月号)

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