2021.09.18

WATCHES

2021年注目の新作腕時計「H.モーザー」篇

オンラインによるリモート開催となった世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」を振り返る第22弾。H.モーザーからは見るものを虜にする美しいダイアルで新境地を切り拓くモデルを取り上げ、時計ジャーナリストの菅原茂氏とエンジン時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

イマジネーションをかき立てる究極のミニマリズム

ときにシニカルで、伝統に反旗を翻すかのような痛快な姿勢が喝采を浴びるH.モーザー。最も象徴的なシリーズは、ロゴもインデックスも取り去った「コンセプト」モデルだが、逆に潔い無印が今やH.モーザーのシグネチャーになったのだからおもしろい。さて「コンセプト」の新作で注目の的なのは、まず1970年代のドレスウォッチで流行したカラーストーンダイアルを彷彿させる「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ」だ。着色によるフュメダイアルの味わいを本物の天然石で表現する、これまたH.モーザーらしい、ひねりの効いた手法が秀逸だ。



エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ
グラデーションカラーと筋目模様がエレガントで美しい「タイガーアイ」独特のダイアルが、2本の針とフライングトゥールビヨンを引き立てる。ホワイトゴールドケースにブルーのファルコンアイダイアルを纏ったこのモデルは、50本限定で年間20本製造予定。自動巻きトゥールビヨン、3日間パワーリザーブ。ケース直径40mm、日常生活防水。924万円。


 
レッドゴールドケース×オックスアイダイアルも発表された。こちらも50本限定で年間20本製造予定となる。924万円。


 
エンデバー・センターセコンド・コンセプト × seconde/seconde/
パリ出身のアーティストseconde/seconde/とのコラボによる「コンセプト」の新作。最大の特徴は消しゴムをピクセル化した時針だ。それは、要素を消し去りミニマリズムの極致を追求する、まさにH.モーザーの手法の比喩だ。自動巻き、約72時間パワーリザーブ。ステンレススティール、ケース直径40mm、日常生活防水。世界限定20本。247万5000円。

時計ジャーナリスト・菅原茂はこう見た!
ダイアルに用いられている天然石はファルコンアイとオックスアイ。いずれも「タイガーアイ(虎目石)」の由来とされるシャトヤンシーという美しい筋が特徴で、パワーストーンあるいは魔除けとしてアクセサリーでも人気。コロナ禍の中でウイルスから守り、パワーを授ける時計を想像してしまうワタシだが、それって案外、的外れではないかも?

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!
もはやブランド表示が無くても、H.モーザーの時計だとわかる個性こそがこのブランドの大きな魅力だと言っても過言ではないだろう。ミニマルなケースと優美な針はそのままに、ブランドの特徴であるフュメダイアルを天然石のタイガーアイで表現した「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト タイガーアイ」。究極のエレガンス、ここにあり!

文=菅原茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2021年7月号)

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