2021.10.07

CARS

「シャシー・フェチ」のエンジン編集部員が第1位に選んだのはアルピーヌA110!【エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス】 

コロナ禍の今「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! コロナ禍で絶え間なく緊急事態宣言が発令され、人々の活動が制限されるなか、クルマ好きはどんなクルマを欲しているか? 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今、身銭を切ってでも欲しい20台を挙げた。エンジン編集部新井記者が選んだ20台。その第1位はアルピーヌA110だ!!

私は「シャシー・フェチ」です


選考基準を「ワインディング路で感銘を受けたクルマ」から公道全般へと視野を広げ、「完成度の良さに思わず“スゴイ”と声を上げたクルマ」にしました。ただし、サーキットでしか本領を発揮できないものは省きました。以前の選考基準で選んだ時と代わり映えしないのは、私が操縦性重視の“シャシー・フェチ”だからでしょうか。

1位 アルピーヌA110(S含む)



既存車種から流用した操舵系とエンジン以外はほぼ完璧。可変ダンパーに頼らず操縦性と快適性を両立し、市街地からサーキットまでこなす脚には感服の念しかない。バケット・シートなのに乗り心地が良いのも〇。初めて乗った時から虜です。

2位 ランボルギーニ・ウラカン(STO/EVO/RWD/スパイダー含む)



ランボルギーニとしての刺激=魅力を失うことなく快適性と利便性をアップ。乗降性以外の扱いやすさではポルシェ911に勝るとも劣らない。これなら通勤にも使える。サーキットに行かずとも刺激=卓越した走りを味わえるところもgood。

3位 BMW M3/M4



ほぼサーキット向けだった先代に対し、速さはそのままに公道でもその卓越した性能を堪能できるようになった。それでいて4人で旅行に行ける室内空間を有するのだから驚くしかない。ただし、3位はM4に限っての順位でM3は若干味が落ちる。

4位 マツダ・ロードスター



乗るたびに速さと操る歓びは別モノなんだと再認識させてくれる。「走る楽しさ」のメートル原器。唯一無二の存在として生き長らえて欲しい。

5位 ランボルギーニ・ウルス



SUV随一の速さを持つのに乗り心地がよく、外観を含めてランボらしい刺激も備える。値段もそれなりだが一番いいカイエンを買うならコッチ。

6位 メルセデス・ベンツSクラス・セダン

操縦性、安定性、乗り心地など、個々の性能が秀逸なだけでなく、それらすべてが同じレベルで統一されているのが素晴らしい。頭ひとつ抜けた出来。

7位 フォルクスワーゲン・ゴルフ(新型)

肉薄するPSA軍団の猛追を振り切り、新型は実用車ベンチマークの座を死守。Sクラス同様、まだまだクルマって良くなるんだとただただ感心。

8位 ルノー・メガーヌ(RS含む)

ライバルが新型待ちの今、硬派ホットハッチ唯一の選択肢だが、後輪操舵の採用でひと皮むけたR.S.の秀逸な走りはその期待を裏切らない。出力の向上で標準仕様の魅力がアップ。

9位 ロールスロイス・ドーン

厳かな佇まい、とろけるような乗り味など、これぞ究極のラグジュアリー。この突き抜け感は同じロールスでもSUVのカリナンでは味わえない。

10位 ポルシェ911カレラ&カレラ4クーペ(S含む)

乗る度に「ポルシェはやっぱり911だな」と思う。その中で味が一番濃厚なのがコレ。ただ、代を追うごとに“らしさ"が薄まっているのが残念。

11位 ポルシェ718ケイマン(T、S含む)

ポルシェらしさは薄いが、スポーツカーとしての能力は抜群。911の半額とコスパもいい。6気筒は魅力だが「ならばいっそ911」と思ってしまう。

12位 ポルシェ・マカン

このサイズのSUVで一番出来がいい。アウディQ5と出自が一緒とは思えない。ポルシェの凄さはチューニングの妙にあることを実感する1台。

13位 マツダCX-8

操安と快適性のバランスがいい走り、大人7人がしっかり乗れる広い室内。3列SUVの決定版。2.5リッターターボの上質さはレンジローバーに肉薄。

14位 BMW i3(レンジエクステンダー含む)

持続可能な自動車社会の構築という高い理想に挑んだ秀作。その出来は最新のEVに負けてない。ワン・ペダル・ドライブを広めた功績も大きい。

15位 ランボルギーニ・アヴェンタドール(S/SVJ/ロードスター含む)

スーパーカー世代には堪らない1台。シザーズ・ドアをはじめ、スロットル全開じゃなくてもランボの刺激がお腹一杯味わえる。ザ・スーパーカー。

16位 ジープ・ラングラー

この手の本格派クロカン4WDは舗装路で退屈なクルマも多いが、ラングラーは舗装路でも楽しい。速くはないが、その感触はスポーツカーのそれ。

17位 トヨタGRヤリス

尖ったクルマが減るなか、そこから一番遠いと思っていたメーカーからこんな痛快なモデルが出るとは。廉価版の330万円はお買い得感が高い。

18位 メルセデス・ベンツEクラス・セダン&ステーションワゴン&オールテレイン(AMG E53含む)

エア・サス付きの快適性は絶品。そのトロけるような乗り味はクラスの常識を超えている。ワゴンとの組み合わせはまさに無敵のファミリー・カー。

19位 プジョー508(SW含む)

可変ダンパーの助けを得て、ハンドリングと乗り心地をしっかり両立。デザインを筆頭にドイツ・プレミアム・ブランドに勝負を挑める内容を持つ。

20位 シトロエンC5エアクロスSUV

新機軸のダンパーによるハイドロを彷彿させるフワッとした乗り味。柔らかな掛け心地のシート。乗り心地のいいSUVが欲しいならオススメの1台。

文=新井一樹(ENGINE編集部)

(ENGINE2021年9・10月号)

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