2021.09.23

CARS

マツダ・ロードスター エンジン・ホット100の第2位に輝いた日本の軽量スポーツカーの雄!

ENGINEの名物企画「エンジン・ホット100ランキング2021」、昨年の20周年版でも2位に輝いたロードスターが、アルピーヌと並び今年もワン・ツー・フィニッシュを遂げる結果となった。共通するのは軽くて小さく、なによりも運転するのが楽しいことだ。マツダ・ロードスターに投票したホット100委員のコメントとともにその尽きない魅力を紹介する。

たった131馬力しかなくても2位!!

登場からすでに6年を経た、131馬力しかないクルマが第2位に輝くとは、やはり時代は潮目を超えている。ありとあらゆる規制が強化され、内燃機関も土俵際に追い詰められたことで、真に重要なものが厳しく問われるようになったのだ。

真に重要なのは、言うまでもなくドライビングプレジャーだ。中でも重要なのは軽さ。電動化によって永遠に――いや少なくとも当面失われてしまうであろう、高貴なる素養である。



「昔からライトウェイト・スポーツカーに憧れていた。まさにその名に相応しいマツダ・ロードスターが手の届くところにあった。ハンドリングもエンジンも基本に忠実なのが嬉しいではないか」(日下部保雄氏)

ライトウェイトは貴い。

「今どき1t前後で作られる全長4m以下のFR車がどれだけ尊いかはわかる人には必ず伝わるだろう」(渡辺敏史氏)

コンパクトなFR車は、もはやそれだけで宝石だ。今日び、軽くて小さいことほど、貴い素養はない。軽くて小さいスポーツカーこそが、現代における真の貴族である。クルマは軽さによって、加速度的に楽しくなる。その貴さを前にすると、速さは浪費にすぎない。

「乗るたびに速さと操る歓びは別モノなんだと再認識させてくれる。『走る楽しさ』のメートル原器。唯一無二の存在として生き長らえて欲しい」(新井一樹氏)



まさにロードスターは唯一無二。しかもそれは、自然吸気の内燃エンジンで後輪を駆動するという成り立ちを、4代にわたって受け継いでいる。つまり高貴なる血脈だ。それはどこか、世俗の権力から離れた王朝を思わせる。

「乗るたびに、さわやかになる。上善如水というのもナルホドである。『人馬一体』は永遠に不滅であってほしい」(今尾直樹氏)

「日本が育てた英国様式の極楽2人乗りオープン。4m切りボディ、1トン前後車重、安さ、手軽さどれを取っても他に代わりなし」(小沢コージ氏)

そんな質素かつ高貴な血脈は、今後生き残れるのだろうか?

「数多くのライトウェイト・スポーツカーがディスコンして行く現状を見ても、このジャンルが電動化の未来に存続することは非常に難しいと容易に想像が付く。なくなってからでは遅い。欲しいと思っている人は今のうちに手に入れよう!」(山田弘樹氏)



手に入れてしまえば、とりあえず安心だ。

ロードスターの高貴さを締めくくる要素は、その美しさと艶めかしさだ。これほどコンパクトなのに、そのフォルムは妖艶な美をまとっている。ルームミラーに映るはるか後方のロードスターは、数千万円級の超弩級スポーツカーと見まごうほどグラマラスだ。

「スポーツカーはもう速い必要はない。速くてもいいけれど、それよりも必要なのは美と快楽だ。ロードスターにはそれがある!」(不肖・清水草一)

つまり、そういうことではないだろうか。

文=清水草一 写真=望月浩彦

(ENGINE2021年9・10月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録