2021.09.12

CARS

セダン人気を死守 レクサスESがマイナーチェンジで商品力をアップ

現行型から日本市場にも導入されるようになったレクサスESがマイナーチェンジ。2021年4月の上海モーターショーで世界初公開されたモデルで、デザインの変更や走行時の快適性向上を図っている。

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従来モデルよりもシャープできらびやかに

エクステリアではヘッドライトを変更。リデザインするだけでなく、単眼タイプは小型化、3眼タイプは遮光制御性能に優れるブレードスキャン式アダプティブ・ハイビーム・システムの採用など機構の見直しも図られている。また、フロント・グリルのメッシュ・パターンや、ホイールの形状も刷新された。





インフォテインメントをタッチ・パネル操作に変更

インテリアでは、インフォテインメント・システムをタッチ・ディスプレイ化。画面をタッチしやすいように設置位置をドライバー側に約100mm接近させ、約5°傾けている。画面は視認性のよいガラス素材とした。そのほか、オーナメントにウォールナット材を用いたり、レーザーで1本ずつ彫る金属加工を取り入れた可飾を採用したほか、新たな内装色も設定している。

シャシーは、リア・サスペンションメンバー・ブレースを構造変更することで、ねじりや曲げに対する剛性をアップ。乗り心地だけでなく、高速レーンチェンジなどでの操縦性も高めた。「Fスポーツ」仕様には、オイル流量制御バルブの流路を拡大し、減衰力の制御範囲を広げた新型の可変ダンパーを装備する。ブレーキは電子制御系やペダルのパッドとリンク部を見直し、操作性を改善している。





最新の安全装備を付加

安全装備では運転支援装備がさらに進化。センサーの高性能化を図ることで、右折時の対向直進車や右左折時の前方横断歩行者を認識できるようになった。同一車線内中央の走行を支援するレーン・トレーシング・アシスト(LTA)は車線認識性能を高め支援範囲を拡大。さらに低速時加速抑制やカーブ速度抑制、ドライバーのステアリング操作をきっかけに車線内での操舵をアシストする緊急時操舵支援といった新機能を追加している。また従来モデルで量産車初採用となったデジタル・アウター・ミラーも引き続き設定。カメラなどの性能向上を図ることで視認性をアップさせている。

スポーティ・グレードのFスポーツはブラック塗装の専用19インチ・ホイールを装着。さらに日本仕様にはオレンジのブレーキ・キャリパーを設定する。インテリアのカラー・バリエーションは従来のフレアレッドとブラックのほかにホワイトが加わり、シートの配色も変更された。

パワートレインは178ps/221Nmの2.5リッター直4ハイブリッドで、駆動方式はFFのみ。価格は599〜715万円となっている。







文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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