2021.09.16

CARS

新型プジョー308日本初公開 デザインと質感ではゴルフを上回るか!?

プジョーが新型308を日本初披露した。2021年3月にパリで発表され、来年の第1四半期に日本市場へ投入される予定のCセグメント・ハッチバックだ。

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車名が固定化されてから3代目

ご存じとおり、プジョーは10年ほど前まで、百の位がモデル名を、また真ん中の0(ゼロ)を挟んで一の位が世代を表す3桁もしくは4桁の数字を車名に用い、世代が代わる毎に一の位の数字を増やしてきた。しかし、世代が進み使える数字がなくなってしまったモデルが出てきたのを受け、2012年に車名を特定の3桁か4桁の数字に固定している。新型は車名が「308」に固定化されてから3世代目、現在の300系の始祖に当たる「304」から数えると8世代目となる。





シャープでアグレッシブ

フロント・グリルには新型3008&5008と同じような、中央のエンブレムにクロームのドットが収束していくような最新のデザインを採用。ほかのプジョー・モデルよりもかなり薄いLED式のヘッドライトの採用などもあり、かなりシャープなイメージに仕立てられている。このモデルから2021年2月に発表された新しいライオン・エンブレムが配されているが、これは内蔵する運転支援装置用のレーダーを保護しつつその作動を阻害しないレドームとなっている。スタイリングは張り出しの大きな前後フェンダーをはじめ、抑揚の効いたアグレッシブなデザインだ。ノーズが長く見えるは、これはフロント・ウインドウ(Aピラー)基部を従来モデルよりも100mm後退させていることによるもの。一方、ルーフ後端も延長されているが、これはパッケージングと空力性能の両立を狙ったものだ。

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4360×1850×1430mmで、先代と比べると105mm長く、45mm広く、20mm低い。ホイールベースは、先代比+55mmの2675mmだ。ホイールベースの延長により後席レッグスペースは30mm拡大されている。

インテリアは小径ステアリングの上からメーターを望む独特のドライビング・ポジションを有する「iコクピット」をさらに進化。新機軸の「バーチャルiトグル」をこの308から導入している。これはユーザーが設定したショート・カットを配置できるタッチパネルで、エアコン・パネルの小型化で生まれたセンター・ディスプレイ下のスペースに設置される。また、メーターパネルには3D表示仕様を設定し、ドライバーの握力を感知するセンサーを備えたステアリング・ホイールや、スイッチ式のATセレクターを採用した。







ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドから選択可能

パワートレインは、1.2リッター直3ガソリン・ターボが3機種、1.5リッター直4ディーゼル・ターボが2機種、そして1.6リッター直4ガソリン+モーターのプラグイン・ハイブリッドが2機種の計7機種が本国では設定されている。このうち日本に導入されるのは、130ps/230Nm仕様のガソリンと、130ps/300Nm仕様のディーゼル、225ps/360Nm仕様のプラグイン・ハイブリッドの3タイプの予定。全車ともエコカー減税対象とすることを目指すという。

さらに、ワゴン・モデルの308SWも登場する。全長×全幅×全高=4640×1850×1440mm、ホイールベースは2732mm。後席使用時の荷室容量は現行308SWとほぼ同等の608リッターだ。

日本での発売予定は、ハッチバックが第1四半期、SWが第2四半期以降となっている。









文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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