2021.09.20

CARS

超高級ブランドもEVへ マイバッハが初のEVコンセプトを出展【ミュンヘン・モーターショー2021】

メルセデス・マイバッハがブランド初となる電気自動車(EV)のコンセプト・カー、「メルセデス・マイバッハ・コンセプトEQS」を発表した。メルセデス・ベンツ・ブランドでも「EQS・SUV」の名で登場予定の大型電動SUVの雛型で、まずはマイバッハ名義でのお披露目となった。

マイバッハらしさ全開

EQモデルに共通する曲面の連続で構成されたボディは、ブラックとジルコンレッドのメタリック2色を組み合わせたマイバッハらしい2トーン・カラーをまとう。ボウル状の凹面を持つディッシュ・ホイールは24インチだ。黒いパネルで覆われたフロントまわりには、内燃機関モデルのグリルを模したクロームのピンストライプが走る。前後バンパー下部の櫛の歯のような細いルーバーもクローム仕上げが施されている。ヘッドライト・ハウジングとBピラーには表面を埋め尽くすようにエンブレムが刻まれている。市販版でも最上位ブランドならではのこうした差別化は図られるだろう。





ゴージャスな移動空間

運転席は自動、後席はリモート操作で開くドアから乗り込む室内は全席独立の4シーター。飛行機の操縦桿を思わせるステアリング・ホイールや、メーターパネルを含む3面のディスプレイを一枚のガラスで覆ったダッシュボードは未来的なデザインだ。フェイクファーを敷き詰めたフロアや凝った織り目のドアトリムなどで高級感を演出。ディスプレイの表示内容もマイバッハ専用に変更されている。

中央を前後に走るコンソールはフローティング構造で、収納スペースや操作パネルのほか、後席側には一輪挿しが据え付けられている。その下に大きく開いた空間を利して、折り畳みテーブルや冷蔵コンパートメントなどを設置することもできるという。





ベンツ版は2022年市販予定

シャシーはメルセデス・ベンツのEVセダンであるEQSやEQEにも用いられる、EV専用のモジュラー・プラットフォームがベース。航続距離はメルセデス・ベンツ版のEQS・SUVが600km程度に達する見込みで、マイバッハ・モデルもこれに近い数字が期待される。

超高級ブランドの電動SUVとしては、ほかに先駆けて商品化されそうなマイバッハEQS。ベースとなるメルセデス・ベンツEQS・SUVは2022年に発売される予定で、マイバッハもそれに続いて市場投入される。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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