2021.09.22

CARS

ライバルはミニ? スマートが市販を予告する新世代の電動SUV【ミュンヘン・ショー2021】

スマートが電動SUVのコンセプト・カー、「コンセプト#1」をミュンヘン・ショーでワールドプレミアした。メルセデス・ベンツの親会社であるダイムラーAGは中国の吉利汽車との合弁会社、スマート・オートモービルを2019年末に設立。このショー・モデルはEV専業メーカーとして再始動したスマート最初の市販車を予告するものだ。

新しいテイストを取り入れたデザイン

スタイリングはゴードン・ワグナー率いるダイムラーのデザインチームが手掛けた。スマートらしさを感じさせる雰囲気ながらもこれまでのスマートとは異なるテイストで、よりソフトでシンプルなメルセデスといった仕上がりだ。グリル・レスのフロント・マスクがEVであることを意識させる。





スマート史上最大のボディ・サイズ

フロントからサイドへシームレスにつながるウインドウとフローティング・ルーフ、大面積のガラスルーフが軽快さを演出。一方で、21インチのホイールやボディ下部の黒い樹脂パーツがSUVらしい力強さを感じさせる。

全長×全幅×全高=4290×1910×1698mm、ホイールベースは2750mm。ボディ・サイズはこれまでのスマートよりかなり大柄だ。最高レベルのダイナミックなハンドリングとパッシブ・セーフティを実現するというEV専用プラットフォームを用い、ロングライフのバッテリーと急速充電機能、ソフトウェアのOTA(無線通信)アップデート機能を備えるという。





ボディ・サイズ以上の広さを実現

ピラーレスの観音開きドアを開くと独立4座を備えた広々としたキャビンが目の前に現れる。頭上空間などは上位セグメントのクルマに匹敵し、収納スペースも豊富。ただし、市販版は5座を想定しているようだ。インテリアはゴールドメッキ調のトリムと、フローティング構造のセンターコンソール、タブレットのような12.8インチディスプレイが目を惹く。

量産車の発売時期について、残念ながら今回は発表されていない。しかし、遠からずコンセプト#1の市販モデルが登場し、新たなスマートの歴史がはじまることは間違いない。





文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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