2021.10.07

WATCHES

いま、この時計に胸キュン! 思わずひと目惚れする時計「ミナセ」篇 日本の匠の技が生み出す独創的なコレクション

なぜ? と聞かれてもうまく言えないが、一瞬で好きになってしまうことがある。人も時計も。相手が人ならともかく、一体時計のどこに我々はこれほどまでに惹かれるのだろう。容姿端麗なデザインか、才色兼備のメカニズムか、はたまた運命の糸がそうさせるのか。そんな恋の始まりを予感させる、日本の匠の技が生み出す独創的なミナセの注目モデルを取り上げ、時計ジャーナリストの大野高広氏が解説する。

美しい鏡面とメカニズムをすべてのアングルから愛でる

世界的に注目が高まっている日本ブランドの中でも、キラリと光る独自の存在感を放っているミナセ。時計を知り尽くしたコアなファンが絶賛するその魅力は、ザラツ研磨やケースインケース構造といった高度な独自技術が生み出す立体感あふれる造形美と、すべてのパーツに秘められたクラフツマンシップにある。人気のファイブウインドウズは、そのケース内部を5枚のサファイアガラスを通して楽しめる人気コレクション。今春、さらに12時側と6時側も窓とした「セブンウインドウズ」が登場して話題を集めている。リング状のインデックスと文字盤、ムーブメントをケース状に一体化し、それをケース外枠、裏蓋枠、ガラスで覆ったケースインケース構造は、内部メカをあらゆるアングルから鑑賞できる。と同時に、7枚のサファイアガラスを通る光と陰影が刻々と変化し、幻想的な美を表現する。一方、外装仕上げの下処理として施すザラツ研磨は、美しい“面”を生み出すための加工技術。ミナセは長年の職人経験が必要なこの難度の高い技術を得意とする。角を落とさずに歪みのない平面を作り上げ、光り輝く外装に作り上げるのだ。腕に着ければ、まるで硬派なジュエリーをまとったかのような高揚感を味わえるはず。心ときめく瞬間を、ぜひ体験してもらいたい。





セブンウインドウズの「ココに胸キュン!」

風防、裏蓋、ケース側面、ケース上下の7つの窓から覗くダイアルとムーブメントはまるで宙に浮いているよう! そして、圧倒的な立体感を演出する独自のケースインケース構造。ローターには、1964年に開発した同社の原点であり誇りでもある「段付きドリル」をモチーフとした装飾が施される。

既存のファイブウインドウズのサイズのまま、ケース上下をサファイアガラスとし、全方位から内部が見える意匠を完成。ETA2892ベースの新ムーブメントへのアップデートにより精度も向上した。日本の伝統工芸である寄木細工のようにパーツを細分化して、永続的なメンテナンスを目指したMORE構造のブレスにも注目。自動巻き。ステンレススティール、ケース縦46.5mm×横37.4mm、5気圧防水。59万9500円。

文=大野高広 写真=近藤正一

(ENGINE2021年8月号)

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