2021.11.01

CARS

【第19位】ポルシェ718ボクスターGTS&スパイダーのキモはやっぱり4リッター自然吸気フラット6!【エンジン・ホット100】

雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」の2021年版で19位となったのはポルシェ718ボクスターGTS&スパイダーだ。4リッター自然吸気フラット6をホット100選考委員たちは大絶賛! その委員の熱いコメントとともに紹介する。

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【エンジン・ホット100ニューカーズ!】上位20位に選ばれたクルマはこちら


4気筒ターボよりフィーリングがいい


ケイマンや普通のボクスターとの票割れという不利な条件下にもかかわらず19位に食い込んできた718ボクスターGTS&スパイダー。そのキモは「どうしても腑に落ちなかったボクスター&ケイマンに再び命を吹き込んだ4リッター自然吸気ユニット」(渡辺敏史)にある。4気筒ターボよりもフラット6の自然吸気のほうがフィーリング的に優れているであろうことは誰もが想像していると思うが、その違いは皆さんの想像以上に大きい。とくに痺れたのがレスポンスだ。ここ最近EVの試乗レポートに「内燃機関には望めない電気モーターならではのレスポンス」という表現を使ってしまっていたが、ごめんなさい間違いでした、と謝罪せざるを得ないほどにこのエンジンのつま先と後輪の直結感は超絶。



高音成分を多く含んだフラット6のサウンドもポルシェ・ファンの心を揺さぶらずにはいられない。ましてや自然吸気エンジンはおろか内燃機関そのものの行く末が不透明になってきている昨今の情勢を鑑みれば「いつまで手に入れられるか解らない内燃エンジンのスポーツカー。最後に買っておきたいのは、やはり自然吸気エンジンでMTのポルシェだ」(島下)となるのは当然の帰結と言える。そこに「4隅が正確に把握できる感覚」(日下部)、「サイドシルが太い感じの安心感のある乗り味」(菰田)など、「進化を繰り返し、ここまで煮詰めてきたことに感動」(松田)するシャシー性能が加わった結果、718ボクスターGTS&スパイダーは「究極の運転快楽車」(村上)に仕上がったのである。

文=岡崎五朗 写真=神村 聖

(ENGINE2021年9・10月号)

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