2021.11.14

CARS

アルファ・ロメオ・ステルヴィオで隠れ家の宿「界 鬼怒川」へ 静寂の宿と最高の山道を満喫する


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午前8時に会社の駐車場でカメラマンと待ち合わせ、ナビに目的地を入れると、162kmで所要時間は2時間32分と出た。ちなみに、首都高から東北道に入り、宇都宮インターで日光宇都宮道路に乗り換えて今市インターまでの料金は4920円だ。

ステルヴィオでの高速クルージングは快適そのものだった。独自のマルチエア機構を搭載した2リッター直4ターボは、ガソリン・エンジンでありながら、まるでディーゼルのように低速域から太いトルクを発生する。ZF製8段ATもノーマル・モードでは常に高いギアを選ぶから、回転をあまり上げることなく、スルスルと高速道路を駆け抜けていくのだ。

今市インターをおりて会津西街道に入り、山道を上っていくと、アッという間に鬼怒川温泉に着いてしまった。驚いたのは、聞きしに勝る荒廃ぶりである。ネットを見ていたら、最近では「廃墟ハンター」と呼ばれる、こういう寂れた街を探索するのを趣味とする人たちの聖地のひとつにもなっているのだとか。

龍王峡からさらに遡れば川治ダムや五十里ダムのまた別の景色が現れる。

午後のチェックインの時間まで、撮影を兼ねてドライブを楽しむことにする。かつて会津若松を居城とする保科氏が参勤交代のために使ったという会津西街道は、現在では国道121号線となっており、国の管理下にあるだけに、とてもよく整備されている。山間のワインディング・ロードを鬼怒川の上流にあるダムまで走ったが、こんな素晴しいドライビング・ロードがこんなところにあったかと思うくらい、美しく楽しい道だった。こういう道では、ステルヴィオのドライブ・モードはダイナミックがいい。エンジンはレッド・ゾーンの5500回転を超えそうなくらい気持ち良く回ってくれるし、ハンドリングのキビキビ感も心地よく、コーナーでは普段にはちょっと硬めに感じる足が、ちょうどいい按配に1.8トンのボディを支えてくれる。やっぱりアルファ・ロメオは最高のドライビング・マシンだ、とつくづく思うのはこういう時である。

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