ジャガーXJSをオープンにして夏の北海道を走りたい。フェリーで往復する計画は台風襲来で破綻。帰路はまさかの自走となった。ところが、それは素晴らしいGTカーであることの証明になったのです……12気筒のXJSと6気筒のXJ6、ちょっと古いジャガー2台持ちのエンジン編集部アライ記者の、ちょっと時期はずれだけれど「真夏の大冒険!?」のリポート。オープンカーのXJS、2630kmの旅!
1992年型ジャガーXJS V12コンバーチブルは、今でもグランドツアラーなのか?7月20日から休みを取って、2020年暮れに購入した1992年型ジャガーXJS V12コンバーチブルで北の大地を走った。現地でレンタカーを借りず、東京からジャガーで出かけたのには2つの理由がある。ひとつは、ラベンダーが満開の富良野など、空気が爽やかな北海道をオープンで走るのは、さぞや気持ちがいいだろうと思ったこと。もうひとつは、ジャガーXJSのグランドツアラーとしての実力を試したかったからだ。
グランドツアラーと言っても、年近く前のクルマなので、旅の計画を聞いた知人たちは「そりゃ、無謀だ。ジャガーでしょ? 立ち往生しないの?」とか「なんでそんなに燃費の悪いクルマで行くのか?」などと口々に言った。正直、自分にも不安はあった。トランクにガソリン携行缶を積み、保険会社のカー・トラブル対応などをチェックした。旅の計画は、茨城県大洗港からフェリーに乗り苫小牧に上陸。富良野や知床などを回って、苫小牧から大洗まで、またフェリーで帰るというもの。道内は4泊する予定だ。7月20日、19時45分発の「さんふらわあ ふらの」に乗船。翌21日の午後1時30分に北海道・苫小牧港に着く。雑魚寝は嫌なので個室を取った。参考までに書くと、大人2人とジャガーの乗船料金は5万9620円である。
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