2021.11.09

CARS

エンジン編集部のちょっと古い911のタイヤを交換しました!【ポルシェ911(996型)長期リポート♯47】


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さて、ここで79号車のタイヤの問題に戻ろう。N3とかN4というのは同じPS2でも認証タイヤのスペックが異なることを意味しており、新車装着では通常、同じ番号のタイヤが装着されている。当時の911カレラ4Sがどの番号の認証タイヤを履いていたか、ミシュランのデータでも確認できなかったが、ターボについては前後ともN3を履いていたというから、4Sも同じだった可能性が高い。しかし、リアについては、現在日本ではN3が入手不可のサイズになっている。そこで、サイズが同じGT3(RS含む)用のN4を装着することになったわけだ。

タイヤ交換はポルシェセンター調布で行った。料金は2万4244円。

少し複雑な話になったが、一番の問題は、そこまでして認証タイヤにこだわるべきかどうか、という点だろう。これについてのお二人の答えは明確で、「間違いなく認証タイヤを履くべきだ」ということだった。ポルシェが自社の製品でないものにまで承認を出しているのは、それが安全面でも性能面でもポルシェ社のクルマの性能を担保するものだからであり、とりわけ911のような特殊な重量配分を持つクルマにおいてはそのことが重要になってくる。もし、同じNマークのタイヤが手に入らなければ、別の銘柄、たとえばPS2でなく最新のパイロットスポーツ4に代えたとしても、Nマークのものを選ぶことによって、ポルシェが狙ったキャラクターに近いものを得ることができるというのだ。

むろん、そうではない別の目的、たとえば、とにかくサーキットでタイムを出したいという場合にはこの限りではないが、ポルシェの設計思想を踏まえて911に乗りたいのなら、できうる限り認証タイヤを装着した方がいいというのが結論である。

誌面が残り少なくなったが、今回タイヤ交換に合わせて、いくつかの不具合を修理した。方向指示器レバーのオートキャンセルの故障と破れてしまったフロアマットの交換である。詳しくはキャプションで。

文=村上政(ENGINE編集長) 写真=柏田芳敬

■79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時) 340万円(1244万2500円)
導入時期 2017年4月
走行距離(購入後) 11万3836km(3万1451km)

(ENGINE2021年11月号)


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