2021.12.08

CARS

25年25万kmを記念してリフレッシュ・メンテナンス!!【メルセデス・ベンツ300TE(1992)長期リポート #100】


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続いてフロントのショックアブソーバーの説明を受ける。

「これは、もうひどい状態です。特に左側はブーツがない。跳ね上げた泥水などが直にかかって、シールが痛み、オイル漏れをしています」

外したショックアブソーバーを橋場さんが手で動かしたら、スコスコと動いた。「絶対に手で動くようなものじゃないです(笑)」。

外した左フロントのショックアブソーバーは手で簡単にスコスコと動いた。左の劣化がひどいのは運転席側だからと思われる。

合わせて交換されたのがアッパー・マウントだ。また、ショックアブソーバーの交換時にはバネを外すので、バネが当たる部分のサビを取りグリスを塗る。これだけで、ギシギシ音が消えたりするそうだ。

摩耗したブレーキ・ディスクとパッドを新品に取り換えるのに加え、ブレーキ・ホースに亀裂が発見され、安全のためこちらも交換となった。続いてエンジン・マウントとトランスミッションのマウントを交換した。

「アクセル・オンでエンジンが右へ傾くんですね。コーナリングで異音が出たのは、遠心力も加わってマフラーの一部がフレームに当たっていたのではないかと。エンジン・マウントが潰れているからだと思います」

44号車は編集部にやってきた3万4500km時、5年後の16万3700km時にもエンジン・マウントを交換している。本来の交換目安は7万~8万kmというから、大分引っ張った。ごめんね44号車。

リア・ゲートのダンパーを交換すると、あんなに重かったリア・ゲートがスイスイ上がる。嬉しい。

数日後、リフレッシュの終わった44号車を引き取りに行った。

運転席に座った瞬間、「あ!車高が上がった」と、感じた。どれだけ、前のショックが抜けていたのか!エンジンをかける。シューン!おお!ブルブルしていた微振動が消えてる。走り出したら、そのシャキッとぶりにさらに驚いた。エンジンやトランスミッションまで、見ちがえたように感じる。

下が新品のショックアブソーバー。極太級は流石ベンツ。ザックス製だった。

「クルマってこんなに蘇っちゃうんですね」と、助手席の茂呂カメラマンも目がテンだ。これで30万kmは確実に目指せる気がする。その前に124型メルセデス・ベンツ乗りのオフ会を今度こそやるぞ! ありがとう! ヤナセのみなさん!

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正 協力=(株)ヤナセ

■44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)
Mercedes-Benz 300TE(1992)
購入価格 168万円
導入時期 2008年9月
走行距離 25万5500km

(ENGINE2017年5月号)

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