2021.11.13

CARS

SUVの絶対王者! レンジローバー&レンジローバー・スポーツの変わらない唯一無二の価値


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さて、では最新モデルのタッチはどんな具合か。改めて外観を眺めてみると、両車ともにデビューからすでに8年が経つというのに、まるで古さを感じさせない。途中、フェイスリフトは挟んでいるとはいえ、やはり元々のデザインが秀逸だったということだろう。同ブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサーはジェリー・マクガバン氏。いつもヘンリー・プールで誂えたひと捻りあるスーツを着こなす氏は、いかにも英国人的な癖のあるパーソナリティを含めて、個人的にも大好きなデザイナーのひとりである。

サイズはレンジローバーの方が大きく、全長5005mm、全高1865mmに達するのに対して、レンジローバー・スポーツは全長4855mm、全高1800mmで、全幅は本来、同じ1985mmとなるがワイドリムを収めるべく試乗車では2020mmに達する。テイストも分けられていて、前者はスクエアでフォーマル感が強く、後者は並べてみると明らかにスポーティ。けれども奥底に流れる品格を損なったりはしていない。



チーフ・クリエイティブ・オフィサーのジェリー・マクガバン氏の手書きによる「Fifty」の文字がセンターコンソールのプレートを始め、ヘッドレストやダッシュボードなどに付く。世界限定1970台で、日本では38台が販売された。


まず乗り込んだのはレンジローバー。いつものレンジローバー・スポーツと較べると、更に着座位置が高くて視界も開けていて、ボンネットフードの先端までよく見える。ステアリングホイールは径が大きくリムも細身。これぞ正調レンジローバーという仕立てである。

22インチというサイズのタイヤを履くにも拘わらず、乗り心地は当たりが柔らかく至極快適だ。速度が高まるとグラッと大きめの姿勢変化が顔を出しはじめるが、背筋を伸ばして丁寧な操作でそれをきれいに走らせるのがレンジローバーの流儀。そうすれば、この体躯からは想像できないほど良く曲がってくれる。

今や絶滅危惧種のV型8気筒5.0リッタースーパーチャージド・ユニットは全域でトルク豊かで吹け上がりも滑らか。澄んだサウンドも心地よく、改めてレンジローバーにはぴったりのユニットだと感じた。

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