2021.11.13

CARS

SUVの絶対王者! レンジローバー&レンジローバー・スポーツの変わらない唯一無二の価値


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レンジローバー・スポーツに乗り換えると、ドライビングポジションは確かにスポーティ。ホールド感タイトなシート、ガングリップタイプのセレクターレバーも相まって気持ちを昂ぶらせる。



同じV型8気筒5.0リッタースーパーチャージドながら、575psまでパワーアップされたエンジンも排気音こそ野太いが、そこはやはりレンジローバーで、クルマの方から無闇にけしかけてくることはない。パワーは右足に力を込めたなりにリニアにもたらされるし、鋭い入力に対しては揺すられ感があるものの、乗り心地だって困るほどガチガチではない。要はドイツ製のアレやソレなどとは明らかに違う世界に居る。

無論、アレやソレにけしかけられたら返り討ちにできるだけのパフォーマンスが、このクルマには備わっている。けれど、それは意を決した時に初めて披露されるものなのだ。

今回の2台はいずれも最高峰グレード。エンジンパワーは強力で、足元には22インチという大径のタイヤ&ホイールが奢られていたが、いずれも乗り味にトガッたところなどまるで無く、上質、たおやかなどと評したいものに仕立てられていた辺りは、さすがレンジローバー。そう、まさに、このタッチである。



実は両車、本来なら昨年には新型に切り替わっていたと言われている。それがコロナ禍でスケジュールが延期されて今に至っているというのだが、改めて最新モデルを試して感じたのは正直、それでも何も問題無いよなということだった。

実際、販売もここに来て絶好調だと聞く。生活に対する意識も、クルマ選びの価値観も揺れ動いている今の時代。それこそカントリージェントルマン的な暮らしへの憧憬も含めて、ブレることのないレンジローバーのタッチ、その価値が、再認識されているということかもしれない。

文=島下泰久 写真=柏田芳敬

■レンジローバー・スポーツSVR カーボンエディション
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4855×2020×1800mm
ホイールベース 2920mm
車両重量 2460kg(前軸1280kg:後軸1180kg)
エンジン形式 水冷V型8気筒DOHCスーパーチャージド
排気量 499cc
ボア×ストローク 92.5×93.0mm
最高出力 57ps/6500rpm
最大トルク 700Nm/3500-5000rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/エア・スプリング
サスペンション(後) マルチリンク/エア・スプリング
ブレーキ(前/後) マルチリンク/エア・スプリング
タイヤ(前/後) 285/40R22
車両本体価格(税込み) 1921万円

■レンジローバー・フィフティP525
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 5005×1985×1865mm
ホイールベース 2920mm
車両重量 2650kg(前軸1290kg:後軸1360kg)
エンジン形式 水冷V型8気筒DOHCスーパーチャージド
排気量 4999cc
ボア×ストローク 92.5×93.0mm
最高出力 525ps/6500rpm
最大トルク 625Nm/2500-3500rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/エア・スプリング
サスペンション(後) マルチリンク/エア・スプリング
ブレーキ(前/後) マルチリンク/エア・スプリング
タイヤ(前/後) 275/40R22
車両本体価格(税込み) 2299万2000円~

(ENGINE2021年11月号)

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