2021.11.08

CARS

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これぞ欧州ナンバーワンの実力 往復600kmのロング・ドライブでルノー2台のコンパクト・カーの魅力を体感する

ルノーのBセグメント・サイズのコンパクト・カーであるルーテシアとキャプチャー。競合がひしめく欧州のコンパクト・カー市場において、どちらもトップ・セールスを記録する人気モデルだ。この2台が多くのユーザーを引き付ける魅力はどこにあるのか。それを確かめるべく、紅葉で山一面が真っ赤に染まる裏磐梯を往復する600kmのロング・ドライブに出掛けてみた。

欧州市場販売台数第1位を獲得

2020年の欧州新車販売台数で、ルノーはルーテシアが市場全体で、またキャプチャーがSUVカテゴリーで、それぞれナンバーワンになった(註:2020年1~12月、欧州27か国におけるSUVモデルの販売台数。JATO Dynamics Ltd調べ)。

なぜトップになったのか。現地に住んでいるわけではないので断定はできないけれど、彼らが考えるカーライフに、この2台が理想に近い形で応えてくれるのではないだろうか。



欧州で鍛えられ、認められてきた

現地を何度もクルマで走ってきた経験から感じるのは、彼らにとってのクルマは便利な道具である以上に、自由な移動手段であるということだ。

自分の意志で車種を選ぶ。だからこそデザインはライフスタイルの表現になる。ファッションセンスに長けた土地だけあって、手抜きは許されない。しかもその気になれば隣の国まで走っていけるわけで、長旅を楽しく快適に過ごせるかも大切になってくる。

このサイトを見ている人の多くは、そんな欧州のクルマとの付き合いかたこそ本来の姿と思っているはず。ルーテシアとキャプチャーはその欧州で鍛えられ、認められてきたクルマなのである。





ダイナミックでエレガントなデザイン

となるとまずはデザインに触れておく必要があるだろう。ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が指揮する今のルノー・デザインは、ダイナミックでありながらエレガント。このクルマと過ごす毎日が、少しだけかっこよく、おしゃれになりそうな気がする。

同じBセグメントのルノーでありながら、使う人のライフステージに合わせて、キャラクターを変えているところも興味深い。

「Cシェイプ」のデイタイムランニングランプとLEDヘッドランプ、ロサンジュのエンブレム周辺を広く開けたグリルからなるフロント・マスクは2台に共通していて、今のルノー・ブランドとしての統一感が伝わってくる。

その一方でボディ・サイドは、ルーテシアはシンプルかつシャープで、リア・ドア・オープナーをピラーに隠したこともあり、クーペっぽい。対するキャプチャーは躍動的なフェンダーまわりでSUVらしさを出しつつ、2トーン・カラーやシルバーのモールディングのおかげで落ち着きも手に入れている。











ファミリーユースを意識したきめ細かい作り分け

キャプチャーのほうがひとまわり大きいボディを持つことにも、触れておく必要があるだろう。どちらもルノー日産三菱アライアンスが新設計したCMF-Bプラットフォームを使いつつ、ホイールベースもキャプチャーのほうが少し長い。

Bセグメントらしいサイズをキープしたルーテシアに対し、Cセグメントに近いスペースを狙ったキャプチャーという立ち位置の違いが伺える。

キャビンに入るとそれが実感できる。ルーテシアであっても、身長170cmの僕が前後に余裕をもって座れるが、コンパクトSUVでは異例の16cmもの後席前後スライドを備えたキャプチャーは背の高さもあって、ゆとりが一段上だ。

インテリアの仕立てからもコンセプトの違いがわかる。ブラックとホワイトの2トーンにレッドのストライプが鮮烈なルーテシアに対し、ブラックを基調にシルバーのパネルを効果的に配したキャプチャーからは、シックな雰囲気が伝わってくる。

さらにキャプチャーでは、後席にもエアコンルーバーやUSBソケット、スポットランプが加えられる。ファミリーユースを意識したきめ細かい作り分けに感心した。











2020年欧州市場で販売台数第1位を獲得したルノー・ルーテシアの詳しい情報はコチラ

2020年欧州市場SUV販売台数ナンバーワンに輝いたルノー・キャプチャーの詳しい情報はコチラ

「長旅王」ルノーの実力がさらにアップ

では走りはどうか。今回は新型コロナウイルスの感染拡大が一段落したこともあり、ルーテシア・インテンスとキャプチャー・インテンス・テックパックの2台で、東京から300kmほど離れた福島県の裏磐梯まで、日帰りで往復した。

1日で600kmと書くと、そんな無茶な!と思う人がいるかもしれないが、個人的に「長旅王」だと思っているルノーにとっては問題ない。しかも今回の2台は、さらにその長所を引き延ばしていた。

もともとルノーの得意分野だった直進安定性は、新世代プラットフォームのおかげで、磨きがかかっていた。シャシーの基本が強靭なので、自慢のサスペンションがしっとり動く。そのため荒れた路面に出くわしても進路が乱されず、伝統のフラットライドも一層レベルアップしていた。

先進運転支援システムのマナーも素晴らしい。今やこのセグメントにも標準装備となりつつあるデバイスであるが、ルーテシアとキャプチャーのそれは、一部のライバルのような唐突な動きではない。

前車の動きを的確に把握し、スムーズに速度調節をしてくれるので、リラックスした気分のまま、距離を重ねていけるのである。





ライバルよりパワーやトルクに余裕がある

1.3リッターの直列4気筒ターボと、EDCと呼ばれる7段デュアルクラッチ式トランスミッションがもたらす力のゆとりにも触れておく必要があるだろう。このクラスの輸入車は1〜1.2リッターの3気筒ターボが一般的なので、パワーやトルクに余裕があるからだ。

このクラスでは希少になりつつある4気筒なので、回しても滑らかでストレスにならないところもいい。7段EDCのダイレクトかつレスポンシブな反応は、追い越しのときにありがたかった。

やや大柄で背も高いぶん、ボディが重くなるキャプチャーも、印象は変わらない。最高出力と最大トルクをルーテシアよりアップしているからだ。どちらも余裕を抱いたまま、ハイウェイクルージングを続けることができた。



懐の深いハンドリング

猪苗代湖が近づいたところで高速道路を降り、進路を北に向ける。ほどなくして上り坂になり、カーブが続くようになる。磐梯山の大爆発によって生まれた湖の周囲を、紅葉が彩っていた。

こうしたシーンでありがたいのは、ステアリングへのインフォメーションと4輪のロードホールディングだった。濡れた路面でも安心できる接地感をもたらしてくれるうえに、その状況がドライバーに的確に伝わるので、日本らしい景色を満喫しながら、ワインディング・ロードを駆け抜けることができる。

ハッチバックのルーテシアは俊敏、SUVのキャプチャーはしっとりというテイストの違いはあるものの、どちらも安心確実にペースをキープできる。長いバカンスを心ゆくまで楽しんでほしいというルノーの親心が、この懐の深いハンドリングに結実しているのだと納得した。

裏磐梯は紅葉だけでなく、すすきも見頃だった。こういうところに脚を伸ばすには、やはり長距離を楽しく快適にこなせるクルマがいい。その点でルノーはベストチョイスではないかとあらためて思った。コロナ禍が一段落した今こそ、グランドツーリングの魅力を多くの人に満喫してほしい。

文=森口将之 写真=郡 大二郎

(ENGINE WEBオリジナル)



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2020年欧州市場SUV販売台数ナンバーワンに輝いたルノー・キャプチャーの詳しい情報はコチラ

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