2021.12.25

CARS

マツダ・ロードスターが油圧などを用いずブレーキだけで車体の姿勢を制御する新機軸を搭載

マツダがロードスターの一部改良を実施。走りの楽しさを向上させる新技術、「キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)」を導入した。

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油圧機構などを一切使わないシンプルな機構

全車に標準装着されるKPCは、世界初の油圧機構などを用いずにサスペンションとブレーキを統合制御する技術。ブレーキングにより車体を引き下げるアンチ・スクォット機能を活かしたもので、横Gが強めにかかるコーナリングの際に、リアの内輪側へ微小な制動力をかけることで車体を引き下げ、旋回姿勢を安定させる。これにより、ステアリングやスロットルの操作がよりスムースになるので、ドライビングの安心感と爽快感を増すとともに、同乗者の快適性向上も望める。



すでに販売済みのクルマへのアップデートも検討中

KPCはヨーレート(クルマを旋回させる力)の変化が少ないため、旋回特性の変化は違和感を覚えるほど大きくない。また、ブレーキ・パッド摩耗やブレーキ温度への影響も小さく、LSDや純正以外のタイヤを装着した場合でも所期の性能を発揮する。

既存のブレーキ制御の電子制御プログラムを変更しているだけなので、重量が一切増加していないのも利点だ。なお、すでに販売済みのクルマへのプログラム更新サービスを検討しているという。

KPCの装着以外では、新色のプラチナクォーツメタリックを追加した。ややゴールドがかった色合いで、プラチナの金属光沢と水晶の透明感を兼ね備えることを目指して開発されたという。

なお、ロードスターの1.5リッター直4とロードスターRF(リトラクタブル・ファストバック)の2.0リッター直4に変更はない。

価格は262.35万円〜392.26万円。



大人仕様の特別仕様車も同時デビュー

また今回の一部変更と同時に、開閉式ルーフ・パネルを備えるRFに特別仕様車の「VSテラコッタセレクション」を設定。従来のVSバーガンディセレクションに代わるモデルで、落ち着いたブラウン系の新色であるテラコッタのナッパレザー・シートを装着し、ドアトリムのステッチも同系色でコーディネートされる。価格はMTが379.83万円、ATが382.58万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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