2022.01.10

CARS

新型トヨタ・ノア、ヴォクシーの発表に先駆け、ホンダが新型ステップワゴンをお披露目

ホンダが今春に日本で販売を開始する新型ステップワゴンを発表した。一世を風靡した初代を彷彿させるデザイン要素を採用し、シリーズ構成の見直しを図っている。

標準仕様にサブ・ネーム「エア」を採用

6代目となる新型は、従来の標準仕様に代わる「AIR(エア)」と、エアロパーツを装着した「SPADA(スパーダ)」の2シリーズを展開。エアにはN-WGNやヴェゼルのイメージを受け継ぐスッキリとしたクリーンなデザインを取り入れるなど、デザインをはじめ、それぞれの方向性をより明確化した。

ホンダ・ステップワゴン・エア

初代、2代目を彷彿させるエクステリア

エクステリアは、初代と2代目に見られたような縦長のテールライトを採用。ボディは前後を絞り込むことで、上から見た時に樽のように見える樽型断面として、スッキリした外観と広いキャビンを両立した。また、Aピラーを先代より後退させ、ドア・ミラーをボディパネル部取り付けとすることで、前方視界を改善している。

全長をはじめとするボディ・サイズは明かされていないが、バンパー・デザインの違いによりスパーダのオーバーハングはフロント20mm、リア15mm、エアよりも長い。また、全幅は1700mmを超え、3ナンバー登録になるようだ。

ホンダ・ステップワゴン・スパーダ

ホンダ・ステップワゴン・スパーダ

2列目シートはロング・スライドで機能性を高める

室内は全車3列シートで、2-2-3レイアウトの7座と2-3-3の8座を設定。7座仕様の2列目は、ホンダ初のワンアクション・レバーを設置し、ひとつのレバーで前後は最大865mm、横方向は右席で75mm、左席で115mmのスライドを行える。

2、3列目はともに着座位置を高めるとともに1、2列目のシート形状を見直したことで視界が広げられた。3列目は従来モデル同じ床下格納タイプで、クッションの厚さを増すなどにより快適性向上が図られている。

ホンダ・ステップワゴン・スパーダ

ホンダ・ステップワゴン・スパーダ

わくわくゲートは継承されず

荷室は、3列目シートを畳み込めるほど床面が深く掘り下げられており、背高物の積載も容易だ。なお、従来モデルで採用された、跳ね上げ式のテールゲート内に横開きのドアを加えることで乗降性や積載性の向上を図った「わくわくゲート」は継承されず。一般的な跳ね上げ式に戻された。

今回は発売に先駆けての情報公開で、詳細スペックは未発表。ただし、パワートレインはガソリン・エンジンとハイブリッドが設定されると明かされている。恐らく、従来モデル同様、1.5リッター直4ターボと、2.0リッター直4に走行用と発電用の2つのモーター組み合わせたハイブリッドになると思われる。

2022年2月上旬には先行予約を開始し、発売は2022年春となる予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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