2022.01.14

CARS

iとXとMのトリプルネームを備えたBMW・iXのフラッグシップ「M60」デビュー

BMWの電気自動車専用モデル「iX」にフラッグシップで最強グレードとなる「iX・M60」が追加された。EVブランドのBMW・iとしては初めて、SUVのXと、ハイパフォーマンスモデルの称号であるMを組み合わせたモデルが誕生した。

advertisement


チタニウム・カラーで差別化

エクステリアは基本的にすでに日本でも発表済みのiXの標準モデルと同じだが、キドニー・グリルやサイド・ウインドウ下端にチタニウム・カラーを用いるBMWインディビデュアルの「チタニウム・ブロンズ・エクステリア・ライン」が備わるとともに、フロント・フェンダーをはじめボディの各所に「M」のロゴが配されるなど、差別化が図られている。また、ルーフ・パネルは炭素繊維強化樹脂製となる。



BMW史上初の1000Nmオーバー

前輪駆動用と後輪駆動のモーターをそれぞれ1つずつ、計2基のモーターを備えるのは通常モデル同様。前輪用は258ps、後輪用は489psといったように後輪へより大きな駆動力を配分する。システム総合出力は619ps、最大トルクは通常時が1015Nmでスポーツモード時には1100Nmに増強される。なお、最大トルクが1000Nmを超えるのはBMW史上初のモデルだ。0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は250km/hでリミッターが作動する。

床下に配されるリチウムイオン・バッテリー容量はグロス値111.5kWh、ネット値105.2kWhで、最大航続距離は566km。急速充電は200kWまで対応し、10〜80%充電は約35分、150km走行分の電力は10分以内にチャージできる。



専用のアクティブ・エアサスペンションを装備

シャシーには4輪操舵と、M専用スタビライザーを備えるアダプティブ・エアサスペンションを採用。自動車高調整機能を有し、スポーツモードでは車高を下げてCd=0.26という低い空気抵抗を実現する。青色のキャリパーを備えたブレーキはM仕様のスポーツ・タイプで、ホイールは標準仕様が21インチ、オプションが22インチで、空力性能に配慮したデザインを採用する。

i4・M50とともに、BMW・Mの電動化に先鞭をつける存在でもあるiX・M60。ドイツでの発売は2022年6月となる予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement