2022.02.10

CARS

カーボン・ボディのハコスカ、三菱GTOのEV やっぱりオートサロンは面白い

2022年1月14日から16日に開催された東京オートサロン2022。コロナ禍での開催のため、収容定員の50%という制限に定められるなか、14日のビジネスデイ、15、16日の一般公開日の3日間で12万6869人の観客が千葉・幕張メッセに来場し、世界最大級のカスタムカー・ショーを楽しんだ。

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カスタムカーはオートサロンの華

東京オートサロンといえば、やはり花形は巨大な幕張メッセのフロアを埋め尽くすカスタムカーである。最近は自動車メーカーの出品が多く、話題の中心になることが多いものの、趣向を凝らしたチューニング・メーカーやカスタムカー・ショップのクルマたちの存在を見逃すことはできない。ここでは、東京オートサロン2022で興味を惹かれたカスタムカー・ショップの作品を紹介したいと思う。



50年以上前のクルマをフル・カーボンに

取材を開始した東館の入口近くでいきなり衝撃を受けたのがカーボン・ボディのハコスカ。広島の旧車専門店、「オールドスター」が持ち込んだこのクルマは、ハコスカこと3代目日産スカイラインの外装パネルの大半をCFRPに置き換えている。果たして、車両重量どのくらい軽くなるのか。製作中のようだが、完成が楽しみだ。

その隣には、兵庫でAE86(4代目カローラ・レビン、スプリンター・トレノ)のチューンなどを手掛ける「インパルス」のレビンが目に留まった。キレイな仕上げのエンジンを写真に収めたあとに見返したら、これもフェンダーなどに炭素繊維の綾織模様があるではないか。調べたところ、ボディはフル・カーボン。AE86のほかに先代のトヨタ86、スバルBRZや、レクサスRCのドライカーボン・パーツの販売も行っているらしい。

さらにその奥には、ER34型10代目日産スカイラインを往年のグループ5マシン風に仕立てたスーパーシルエットが今年も出展されていた。赤と黒のド派手なボディに2年前も釘付けになったが、再度見てもやはり足が止まる。アラフィフ世代のクルマ好きなら、この気持ちがおわかりいただけるはずだ。



ネオヒスのスポーツカーをEVにコンバート

懐かしの(?)三菱GTOに目を向けたのは、まったくの個人的興味からだった。リアには、GTOのカスタムで有名なエアロクラフト「KAZE」の新作スポイラーとMiEVのバッヂが備わる。思わず車内を覗き込むと、なんと多数のバッテリーが積まれていた。これは茨城のつくば研究支援センター内で電気自動車(EV)の開発やエンジン車からEVへのコンバートを行なっている「アクイラ」のデモカー。れっきとしたEVなのだ。



文=関 耕一郎 写真=関 耕一郎、東京オートサロン・オフィシャル

(ENGINE WEBオリジナル)

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