2022.03.12

WATCHES

身銭を切って買いました! 時計ジャーナリスト・篠田哲生が選んだのは、ジャケ・ドローとジャガー・ルクルトの超個性派モデル!

毎年、数多くの新作を取材・批評する時計ジャーナリストも、元はと言えば単なる時好きに過ぎない。そんな彼らは実際にどんなモデルを購入しているのか。時計ジャーナリスト・篠田哲生が本気で惚れ込み、実際に喉から手を出した時計を披露してもらった。

コンサバ志向から一気に変化球へ これが自分の新常識(ニューノーマル)

ニューノーマルな時代であるなら、ずっとコンサバな時計を選んできた自分も変わらないとね。ということで、2020〜2021年の自腹時計は変わり種が多かった。

一昨年の10月に購入したのは、ジャケ・ドローのワンハンドモデル。24時間で針が一周する仕組みで、正直なところ現在時刻はほとんどわからない。でもそれがいい。実用品から切り離されたとき、時計はアートになる。目には見えない時という概念を感覚的にとらえるワンハンドウォッチは、時間との付き合い方や時間の使い方が大きく変わった2020年という時代にぴったりじゃないだろうか。ケース直径も43mmと大きくて存在感があるので、アクセサリー的に使うことが多い。



そして2021年に購入したのが、ジャガー・ルクルトの傑作置時計「アトモス・トランスパラント」。2019年のS.I.H.H.の会場で出会って一目惚れしたが、なかなかにハードルが高い時計であるため踏ん切りがつかなかった。しかし“おうち時間の充実”という言い訳ができたので、ついに購入を決意。時計は書斎に設置。仕事の合間に時間を眺めるひと時は、腕時計とは違った喜びがある。おうち時間を贅沢に演出する、目下のお気に入りだ。

篠田哲生が身銭買いした「ジャケ・ドロー グラン・ウール オニキス」

24時間で針が一周するワンハンドモデルで、分表示は10分毎。老眼も相まって時刻を読むのはかなり難しいが、それを補って余り得るほど美しい。艶やかなオニキスダイアルや柔らかなリーフ針、コロンと丸みのあるケースなど、どれもが贅沢な時間を表現している。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径43mm。132万円。



こちらはおうち時間用のジャガー・ルクルト アトモス・トランスパラント

ジャン・レオン・ルターによって発明されたこの置時計は、温度変化で収縮するガスをカプセルに密封し、カプセルの伸び縮みで動力ゼンマイを巻き上げる“半永久機関”。その最新モデルは、サファイアクリスタルのキャビネットの中で、優雅に時を刻む。H25×W18.5×D14.5cm。123万2000円。



篠田哲生:ビジネスやファッション、新聞、WEBなど幅広い媒体で時計記事を担当し、時計イベントにも登壇。時計学校で学んだ実践派である。近著に『教養としての腕時計選び』(光文社新書)がある。

文=篠田哲生

(ENGINE2022年2・3月合併号)

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