2022.03.13

CARS

マツダの直6+後輪駆動の上級モデルがデビュー マツダCX-60がまずは欧州で先行発表

マツダの欧州部門がブランニューのSUV、「CX-60」を公開した。かねてから噂されていた後輪駆動レイアウトを持つマツダの新世代ラージ商品群の第1弾で、新開発の直列6気筒エンジンを設定するほか、マツダ初となるプラグイン・ハイブリッド(PHEV)も用意される。なお、マツダの新世代ラージ商品群は2023年までに4車種の導入が予定されている。

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堂々としてエクステリア

グリルの下部からヘッドライトにつながるクロームのモールディングが特徴的な5角形のフロント・グリルや、キャラクター・ラインではなく面の抑揚を中心にデザインされたサイド・ビューなど、エクステリアは最新のマツダ車と同じ特徴を活かしつつ、上級モデルに相応しい存在感のある堂々としたデザインに仕立てられている。



全長はCX-5よりも20cmも長い

ボディ・サイズは全長4745mm×全幅1890mm×全高1680mmで、ホイールベースは2870mm。CX-5と比べると全長が200mm、全幅が50mm、ホイールベースも170mm大きい。最低地上高は170〜175mm。2列シート配置のみの設定で、後席レッグルームは990mm、荷室容量は477〜1726リッターに達する。



直6とPHEVをラインナップ

フロントに縦置きされるパワートレインは3種類。注目の直6ユニットはマツダ独自の圧縮着火機構「スカイアクティブX」を備えた3.0リッター・ガソリンと3.3リッター・ディーゼル・ターボを用意し、どちらも48Vマイルド・ハイブリッド・システムを組み合わせる。また、欧州で主力モデルになるとみられるのが、191ps/261Nmの2.5リッター直4直噴ガソリンに136ps/250Nmの電気モーターを組み合わせたPHEV。システム総合出力は327ps/500Nmを発生し、車両重量1980kgながら、0-100km/hが5.8秒という動力性能と、WLTP混合モードで63kmのEV走行を実現する。

トランスミッションは新型の8段ATで、動力の伝達はトルクコンバーターではなく遊星ギアと多板クラッチを使用して、MTのように素早くリズミカルな変速を可能にするという。駆動方式は4WDのほか、直6モデルには後輪駆動も用意される。ATをコンパクトな設計にするとともに、パワートレイン・レイアウトの最適化することで、センタートンネルを小型化し、ペダル・レイアウトやドライビング・ポジションを改善している。



マツダの走りを後輪駆動で楽しめる

シャシーはエンジン縦置きの後輪駆動をベースにした新開発のFRシャシーを採用。サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式で、リアがマルチリンク式。マツダ・ロードスターから導入が始まったコーナリング時に車体の姿勢を安定させるキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)や、デュアル・ピニオン式のステアリングを備えることで、さらなる走りの質感向上を図っている。

このCX-60は2022年3月11日に生産を開始し、4月上旬には日本仕様が発表される予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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