2022.04.19

CARS

見た目に違わずスパルタンなのに上質! ランボルギーニ・ウラカンSTOに5人のモータージャーナリストが試乗!【2022年エンジン輸入車大試乗会】

ランボルギーニ・ウラカンSTO

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2022年上半期の注目モデル34台を大磯プリンスホテルの大駐車場に集め、38人のモータージャーナリストがイッキ乗りした恒例の大型企画、エンジン大試乗会。モータースポーツ・パフォーマンスをロードカーに注ぎ込んだホモロゲーション・モデルとして登場したウラカンSTOには、桂 伸一、西川 淳、藤野太一、小沢コージ、渡辺敏史の5人のジャーナリストが試乗した。

空力性能と軽量化に特化したミドシップ後輪駆動

レーシングモデル「ウラカン・スーパー・トロフェオEVO」と「GT3 EVO」で培われた技術が凝縮された、公道仕様のスーパースポーツカーだ。「STO」とは「スーパー・トロフェオ・オモロガータ」のことで、「オモロガータ」とは「ホモロゲーション取得済み」という意味だ。その最大の特徴は優れたエアロダイナミクスと軽量化の実現にある。ミドシップに搭載される5.2リッターの自然吸気V10は最高出力640ps/8000rpm、最大トルク565Nm/6500rpmを発生。7段デュアルクラッチを介して後輪を駆動する。0~100km /h加速は3.0秒、0~200km /h加速は9.0秒、最高速度310km /h。全長×全幅×全高=4547×1945×1220mm。ホイールベース=2620mm。車両重量=1339kg。車両本体価格4125万円。




全速度域で俊敏かつ上質な乗り味/桂 伸一


キレッキレのスーパースポーツをご所望の貴兄に辛口の一台を!! ウラカンのなかでも特にレーシングな薫りのSTOである。自然吸気V10は640ps/565Nmを発生し、それを通常の4WDではなくRWD後輪2駆で伝達する。怖いもの見たさで、ステアリングTバー下の赤いスイッチでトロフェオモードを選択。エンジンは最強のマップになりレスポンスは特に攻撃的で8500rpmも回ったと思うと、エンストしたかと思う勢いの回転落ち。V10サウンドも直管のダイレクトな響きのうえ、ハンドリングもクイックで鋭いモードになる。この個性、サーキットじゃなければ実力を発揮できない、という先入観はすぐに裏切られる。40~50km/hで曲がりくねる田舎道を進むだけでも、その正確なトレース性が楽しい。手首を返すだけでコーナーのアールに合わせるのが何と容易な事よ。硬く引き締まったタイヤとサスの組み合わせが、俊敏さと上質な乗り味を生むところが、300km/hカーとして全域の乗り味と安定性を見ている証拠。派手なエアロの類とボディ色は好みだが、個人的にはシックに行きたい。

インテリアでも軽量化が追求され、カーボンファイバーを中心とする高品質素材が随所に使用されている。

スパルタンこの上なし。だからいい!/西川 淳

サーキットで初めて乗った時には「なんと勝手に速く走ってくれるクルマなんだ」と思った。がむしゃらにならず淡々と攻め込んで結果的に速い。汗をかかずに速く走ることのできるクルマだ。そんなのクルマ任せでちっとも面白くない、と仰る向きもあるだろう。上手い人ほどそう思うかもしれない。でも経験したことのない速さを安心して楽しめるということは、また別次元の面白さじゃないか。“速いクルマなんて要らない”なんてサーキットでは強がりでしかない。公道での振る舞いは見たまんまにヤンチャ一辺倒。すべてがクイックでソリッド。スパルタンこの上なし。体調が万全でないと数百mで棄権したくなる。だからいいのだ。とかく最近のクルマはたとえスーパーカー・ブランドであっても“安楽さ”が最優先されがち。そのアンチテーゼとしてSTOのような高性能モデルのニーズも生まれたわけだが、だったらとことん攻め込んでもらって正解。エネルギーみなぎる休日の朝、マイ・ガレーヂに古のトラクター・カラーを纏ったSTOを眺めるシアワセ、なんて、想像するだけで幸せ。



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