2022.04.29

LIFESTYLE

居心地のいいホテルのような雰囲気! 外観もラウンジも、浴室までもが左右対称の田園調布のシンメトリーな家

5年前の新築とは思えない落ち着きのあるたたずまいの自宅兼事務所。

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建築事務所を主宰するご夫妻が、東京・田園調布の閑静な住宅地に建てた自邸。左右対称にデザインされた建物が目を引くが、シンメトリーなのは外観だけではなく……。雑誌『エンジン』の人気企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回はまるで海外のホテルのようなたたずまいの家を紹介。デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

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外観はあえて流行と無縁に

建築家である横堀健一さんとコマタトモコさんの、田園調布に建つ自邸兼事務所。上品で閑静なこの地で何年もの歳月を経てきたような佇まいには、5年前の新築とは思えない落ち着きがある。

「ヨーロッパでは歴史ある建物の外観は変わることはありませんが、インテリアは自由に変えて楽しむ文化があります。同じような発想で、外観はあえて流行と無縁のものにしています」

と、横堀さんは話す。

この家ができる前の二人は、事務所に近い都心のマンション暮らし。新居は、コマタさんの実家に隣接して建てられた。建築家にとって事務所を兼ねた自邸は、仕事の世界観を見せるショールーム的存在だ。端正な外観を留意して見ると、白い壁は左官職人の手によるもので、窓を縁取るグレーのフレームが大理石なのに気づく。和と洋がミックスされた、アトリエ系の建築事務所ならではの仕事だ。そして何より、外観が見事なまでに左右対称、シンメトリーになっている。二人が働いていた建築事務所の、著名なイタリア人の師匠が得意としていたスタイルだ。



横堀邸は外観だけでなく、内部空間もシンメトリーになっている。驚いたのは、玄関も建物の左右の同じ位置に二つあること。上の写真だと、右側に仕事用、左側にプライベート用の玄関がある。しかもそれぞれの玄関ホールから階段が延び、建物中央でX字に交わる位置に踊り場があり、さらに2階へと続いているのだ。間取りは上下階とも、25平方メートルの4つの部屋を田の字に配置。建物2階の東側を事務所として使っている。真ん中で仕切れば2軒の異なるテナントが使うことも可能な、ライフスタイルの変化に対応できる間取である。


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