2022.04.29

LIFESTYLE

居心地のいいホテルのような雰囲気! 外観もラウンジも、浴室までもが左右対称の田園調布のシンメトリーな家

5年前の新築とは思えない落ち着きのあるたたずまいの自宅兼事務所。

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さて、気になるのが田園調布のカーライフである。お爺様の代からこの地で暮らしていたコマタさん。西隣は60年前に建てられた実家で、今もお母様が暮らしている。

「祖父や母は、キャデラック・エルドラドやビュイックなどのアメリカ車に乗っていました。70 年代には、メルセデス・ベンツのSLがあったことも。父はサラリーマンで国産車好き。子供の頃の赤いコロナをよく覚えています。私も結婚する前は、ワンダー・シビックでした」

そして二人が結婚して事務所を立ち上げ、長いこと乗っていたのがゴルフ・ワゴンだ。撮影のため家具を運ぶ際に活躍した。それが2006年からはポルシェ911一台で生活することに(最初は996型の4S、2010年から997型のカブリオレ、17年から991型のカブリオレに)。仕事で大モノを運ぶ時は、レンタカーで対応している。



ポルシェは、高校時代のバイト先の社長に乗せてもらってから、横堀さんにとって長いこと憧れだった。

「夫婦二人で乗っています。この家ができて、911の中でも最も美しいと思う991型のカブリオレに替えました。色も建物と同じ白を選んでいます。カブリオレは実用的なんですよ。オープンにすると、ゴルフバッグを載せやすいですから。僕は雪の多い金沢で育ったので、オープンに最適な冬にドライブできるのが嬉しくて。もっとも最近は、妻の方が乗る機会が多いですけれど。このクルマはクライアントとのコミュニケーションでも役立っていると思います。僕たちがポルシェに乗っていると知って、これまで3人のクライアントが購入したのだから間違いありません。ポルシェ911は、モデルが変わっても同じ形が引き継がれていくという点で、我々の建築に通じる部分が多いんです」

クライアントたちは、建築だけでなく、こうしたライフスタイルまで含めて二人を信頼しているのだろう。建築家夫婦の白い建物と白いポルシェには、深い訳があったのだ。





文=ジョー スズキ 写真=田村浩章

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■お知らせ:雑誌『エンジン』の大人気企画「マイカー&マイハウス」の取材・コーディネートを担当しているデザイン・プロデューサーのジョースズキさんのYouTubeチャンネル「東京上手」がスタート。第1回配信は、エンジンでも紹介したことのある国際的建築家、窪田勝文さん設計の山口県のミニマリスティックな住宅。必見です!

(ENGINE2022年5月号)

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