2022.06.26

CARS

ロードスター譲りの人馬一体感 マツダの新型SUV「CX-60」のプロトタイプに試乗!

試乗車はCX-60欧州仕様のプロトタイプ

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日本仕様の詳細が明らかになったFR(フロント・エンジン後輪駆動)プラットフォームを持つマツダの新しい中型SUV、CX-60。その欧州仕様のプロトタイプに試乗する機会を得た。

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“オレ流”マツダの新型ラージFRシャシー

先日は新型ロードスターで、顔がまったく変らないフェイスリフトをしたのにも驚かされたけれど、この時代にあって、横置きエンジン前輪駆動より縦置きエンジン後輪駆動を志向し、直4ターボによるダウンサイジングよりも、自然吸気直列6気筒によるライトサイジングこそが燃焼効率アップに繋がると主張して、ラージ商品群構想なるものをブチ上げたマツダという会社は、どこまでも“オレ流”を貫く見上げた会社だと思う。



果たして、時代に逆行するドンキホーテなのか、それとも、世の常識をひらりと覆すアインシュタインなのか。それはともかく、そのラージ商品群のプロトタイプ試乗会が開かれるというので、山口県のマツダ美祢試験場まで行ってきた。


今回試乗が叶ったのは2モデル。いずれも、3月に欧州で発表されたマツダの新しい中型SUV、CX-60のプロトタイプで、1台は、254ps/261Nmのパワー&トルクを発揮する自然吸気2.5リッター直4に175ps/270Nmの電気モーターを組み合わせて、システム総出力327ps/500Nmを誇り、トルコンレスの8段ATを介して4輪を駆動するeスカイアクティブPHEV。

ボディ透視図(直4エンジン+PHEV)

そしてもう1台は、254ps/550Nmの3.3リッター直6ディーゼル・ターボを搭載し、同じ8段ATを介して4輪を駆動するeスカイアクティブDである。

61〜63kmのEV走行が可能なプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の前者も、マイルド・ハイブリッドの後者も、エンジンはむろんフロント縦置き、通常は前後10対90でトルクを配分する後輪駆動ベースの4WD車となっている。


その後、4月7日に日本でもまずPHEVが発表されたが、プロトタイプの完成度も明らかにPHEVの方が高く、エンジニアの話ではPHEVが9割、Dが7割の完成度であるという話だった。それを踏まえた上で、試乗した印象をお伝えしたい。

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