2022.05.17

CARS

オジサンの心にもう一度火をともす! 新型BMW・M240i・xDriveクーペに乗る

BMW M240i xドライブ・クーペ

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エンジンは今やBMWの虎の子の6気筒、B58型3リッター直噴ターボで387ps(従来型は340ps)と500Nmを発生。従来型は6段MTも選べたが、新型は8段ATのみとなった。

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直6だけでも魅力十分

どこからでも滑らかにパワーが湧き出る直6ターボはそれだけで大いに魅力的なのは言うまでもない。一糸乱れず、微妙なスロットル操作にも絶妙なテンポで応えてくれるこのようなエンジンをいつかは諦めなくてはならないのかと考えると、まことに切ないものがある。今のうち、と言うのではなく、何とか残したいものだ。



全開でのスタートダッシュは4WDのおかげもあって強烈だ。欧州仕様の0-100km/h加速は4.3秒というから、ずっとパワフルな従来型ベースのM2コンペティションより速いぐらいだ。ただし、決して荒々しくはなく、乗り心地もアダプティブMサスペンション(オプションのファストトラック・パッケージに含まれる)を備えているせいか、M2のように闘志剥き出しの硬派というわけではなく、筋肉質ではあるが洗練されている。むしろ低速域などでは可変ダンパーを持たない220i・Mスポーツよりもしなやかに感じられたぐらいである。

最新BMW各車と同じくフルデジタルメーターとなった新型M240i、マルチファンクションMスポーツステアリングホイールも同様だが、一定条件下でのハンズオフ機能は備わらない。

その一方で、荒れた山道を突破してもまったく音を上げない逞しさを持ち、踏めば踏むだけ加速していく感覚だ。サスペンション取り付け部やアンダーフロア各所に施された補強とMスポーツ・ディファレンシャル、そしてもちろん4WDのおかげだろうが、路面をガシガシ削るような、これほど強烈なトラクション性能を持つクルマはほかにほとんど例がない。

これなら日常的にも、たまのサーキット走行にも問題なく使えるんじゃないか、とオジサンの心にもう一度火をともすに十分である。

この車はオプションのMスポーツシートパッケージを装着していた。

実用性について問題になりそうなのは後席の居住性だけと言えるだろう。膝まわりは何とか我慢できるスペースがあるものの、ルーフが低いために大人では頭を上げることができないから、やはり+2と考えなければならない。ラゲージルームは十分な大きさを持ち、後席とつなげることができるため、意外に実用性は高そうだ。何とか家族に文句を言われないで済むかもしれない。

リアシートは頭上の余裕がなく大人には厳しいが、ラゲージルームは390リッターの容量を持ち、3分割でトランクスルーも可能。

それでも、ちょっとオプションを加えたらもう800万円以上でしょ、もう「M」の値段じゃないか、と二の足を踏む気持ちも当たり前だが、そういう向きには2リッター4気筒ターボ搭載の220iクーペをお忘れなく、と付け加えたい。私もそちらを選ぶかな。

文=高平高輝 写真=小林俊樹


■BMW M240i xドライブ・クーペ
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4560×1825×1405mm
ホイールベース 2740mm
車両重量 1710kg
車検証記載前後軸重 前/後 910/800kg
エンジン形式 直列6気筒DOHC24V直噴ターボ
総排気量 2997cc
ボア×ストローク 82.0×94.6mm
エンジン最高出力 387ps/5800rpm
エンジン最大トルク 500Nm/1800-5000rpm
変速機 8段AT
サスペンション形式 前 ストラット式
サスペンション形式 後 マルチリンク式
ブレーキ 前後  通気冷却式ディスク
タイヤ 前/後 225/40R19/255/35R19
車両価格(税込) 758万円

(ENGINE2022年6月号)

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