2022.05.21

LIFESTYLE

コンクリートの建物の中に木造3階建ての家が入ってる!!!! 外観からは想像できないユニークな構造の家が誕生した理由が面白い!

神田篤宏さん、佐野ももさん設計による桜の大木がある家

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そしてある日、マンション近くの駐車場が売りに出た。売主の親戚のお嬢さんが、小学校で貰ってきた苗を植えた桜が老木にまでなった敷地である。先方は桜を切ってしまう事を提案したが、樹木医の診断によればまだまだ元気とのこと。桜を生かした家づくりを行うことにする。

山田さん夫婦は地方出身であるが、お祭りに参加したり、街のSNSを制作したりと、地域に密着した生活を送ってきた。望んだのは「街に開いた家」。マンションの一室ではなく、道路から直接アクセスできる一軒家で、地域のためになる活動を考えていた。そして建築家が何年もかけて提案してきた過程で浮かび上がったのが、カフェを併設した家である。育児の終わった母親や高齢者など、地域の人たちが気軽に触れ合える場所を、自宅の一部で提供しようというのだ。どこか公共施設のような役割のある家である。



「公共施設ならコンクリート造」と山田さんは話すが、この家は2階建てのコンクリートの建物の中に木造の3階建ての建物を入れたようなユニークな構造。とはいえ家の中に入れば、普通のスキップ・フロアー住宅のようで、奇を衒った感じは特にしない。

間取りは1階が大きなガレージとカフェ・スペース。ガレージ扉はガラスの引き戸で、ランクルの顔が道行く人たちからも見える。カフェ・スペースは、仕切ればそこだけ誰かに貸し出すこともできる構造だ。週末はランクルをコインパーキングに停めて、ガレージをイベント・スペースにすることも可能。先だっては、桜の木の下にある来客用のパーキングに街のキッチンカーを招いて、小さな催しを行った。もっともこの家の完成はすでにコロナ禍にあった2年前。カフェの本格稼働は少し先になりそうだ。


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