2022.07.20

CARS

プレミアムBEVの中で群を抜く走りの良さ! メルセデスEQの新たな主軸モデル、EQEにドイツで乗る

メルセデスEQ EQE 350+

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走り出して、まず唸らされたのがその静粛性、そして滑らかさだ。BEVなら当たり前と思われるかもしれないが、そのレベルは、EQSと並んでまさに圧倒的と言っていい。

圧倒的な上質感と意のままの操作感


電気駆動システムのeATSは、高周波のノイズを遮断するために周囲をぐるりと樹脂製カバーで覆われている。そして車体には、細かな振動を遮断するべくサブフレームにマウントした上で、そのサブフレームを更にボディにラバー固定するという入念な制振・遮音対策を行なっているのだ。プレミアムBEVの中でも群を抜く走りの上質感は、こうして実現されている。



ドライバビリティも上々で、軽いアクセル操作に対してビュンと飛び出すようなことはなく穏やかに加速が立ち上がる。もちろんトルクはたっぷりあるので、望めば力強いダッシュも得られるが、いずれにしても常に意のまま。EQE350+はエントリーモデルに当たる存在だが、動力性能は十分以上と言っていい。

乗り心地も上々。フットワークも鼻先の動きが軽くて、街中からワインディングロードまで爽快な走りを楽しめた。それには試乗車に装着されていた後輪操舵システムも貢献しているのだろう。特に低速域での切れ角は最大4.5度にもなるが、自らステアリングを握っている限り、違和感皆無なのはさすがである。

それでいて高速域のスタビリティは、まさに素晴らしいの一言。これぞメルセデスという矢のような直進性のおかげで、アウトバーンでは小雨降る中、余裕で200km/hオーバーのドライブを楽しめたのだ。

ビジネス・アバンギャルドと言われても正直、日本ではユーザーの顔を想像するのは難しい感もあるが、その走りはまさにメルセデス・ベンツの極みというべき高みに居る。案外このEQE、かつてこのブランドの走りに惚れ込んだ往年のファンにこそ響く存在になるのかもしれない。


■メルセデスEQ EQE 350+
駆動方式 後軸1モーター後輪駆動
全長×全幅×全高 4946×1961×1512mm
ホイールベース 3120mm
車両重量(欧州値) 2355kg
最高出力 215kW(292ps)
最大トルク 565Nm
バッテリー形式 リチウムイオン
バッテリー容量 90kWh
航続距離 567-654km
最高速度 210km /h
サスペンション(前) マルチリンク/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(EDITION ONE)(前) 255/35R21
タイヤ(EDITION ONE)(後) 285/30R21

日本導入時期 未定

文=島下泰久 写真=メルセデス・ベンツAG

(ENGINE2022年7月号)

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