2022.07.11

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格調とエレガントのモリッツ・グロスマン&東京グリーンのカール F. ブヘラ

モリッツ・グロスマン セントラルセコンド パープルダイアル

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持ち味である格調の高さを際立たせる一方、世界の都市に合わせた衝撃的なカラーリングによる演出は、2022年の大きなトレンドになること間違いなし! 時計ジャーナリスト菅原茂氏とENGINE編集部の時計担当前田清輝が、モリッツ・グロスマンとカール F. ブヘラの魅力を紹介する。

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高貴なるパープルは気品も格別

昨年デビューした「セントラルセコンド」は、ステンレススティールのケースにブルーやサーモンダイアルを組み合わせ、格調高いドイツ・ブランドに新鮮なイメージをもたらしたが、今年の新作はなんとパープルのダイアル。見る角度で多様な輝きを生む繊細なサンレイ仕上げもダイアルを一段とエレガントに見せている。


セントラルセコンド パープルダイアル
ダイアルとコントラストをなす蓄光塗料を用いて記されるインデックスに加え、自社製の針にも暗所で光る蓄光塗料を含むハイセラム樹脂を充填。その輝きもまた味わい深い。手巻き。ステンレススティール、ケース直径41mm、3気圧防水。世界限定25本。385万円。

気分爽快! 東京グリーンでリフレッシュ

今年のカール F. ブヘラも新作のキーワードは多彩なカラーダイアルである。ルツェルンをはじめとするスイスの都市からパリ、ロンドン、ニューヨーク、東京などブランドゆかりの世界16都市に合わせて象徴的なカラー・ダイアルを用い、ケースバックのモチーフをデザインしたホームタイム・エディションだ。

ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ホームタウン TOKYO
日本限定88本で発売される東京エディションは、都会にあふれる自然や新緑をイメージしたグリーンのグラデーションが実に爽やか。自動巻きムーブメントはクロノグラフとアニュアルカレンダーを装備。ステンレススティール、ケース直径41mm、30m防水。104万5000円。


サファイアケースバックには、富士山を背景に東京タワー、レインボーブリッジ、浅草寺などのモチーフを描く。

菅原 これまで取り上げたモデル同様、モリッツ・グロスマンとカール F. ブヘラの新作を見てつくづく思うのは、カラーダイアルは単なるファッション的な彩りなのではなく、今や美的センスを競う真剣勝負の舞台なのだということ。色使いは本当に微妙で難しいが、サンレイ仕上げのパープルもグラデーションのグリーンも、稀有な成功例ではないだろうか。

前田 モリッツ・グロスマン、カール F. ブヘラのどちらもシックなデザインのモデルに鮮やかな色をダイアルにまとって時計の新しい表情を引き出している。カール F. ブヘラにおいては人気カラーのグリーンを採用しつつも淡いグラデーションが見事。一方、モリッツ・グロスマンのパープルは高貴さをもたらしていて思わず見惚れる美しさだ。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年6月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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