2022.06.26

CARS

2年連続メルセデスのベストセラーになったGLCがフルモデルチェンジ

メルセデス・ベンツのDセグメント・サイズSUV、GLCがフルモデルチェンジ。2代目へと生まれ変わった。

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累計260万台を販売する大黒柱に成長

初代GLCは世界で累計260万台を販売。2020年と2021年にはメルセデス・ベンツの最量販車種になるなど、1代で大きな成長を遂げている。



エクステリアはキープコンセプト

ベストセラーになるほどの人気車種ということもあってか、6ライトのサイド・ビューをはじめ、エクステリアは従来モデルのイメージを色濃く残す。もちろん、ヘッドライトと繋げられたフロント・グリルや逆三角形の薄型テールライトなど新しい意匠も盛り込まれている。

欧州仕様のボディ・サイズは全長4716×全幅1890×全高1640mm。従来モデルより60mm長く、4mm低い。ホイールベースは15mm延長され2888mmとなった。トレッドはフロントが6mm、リアが23mm拡幅している。Cd値は0.29で、従来モデルの0.31から改善した。

内装はセンターコンソールからダッシュボードへ駆け上がるように続くインフォテインメント用の11.9インチディスプレイなど、現行Cクラスとの関連性を感じさせるデザインだ。室内寸法は従来モデルとほぼ同等だが、荷室容量は620リッターへと70リッター拡大している。



6種類のパワートレインはすべてハイブリッド

発売時に用意されるパワートレインは、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)とマイルド・ハイブリッドが3機種ずつの計6機種。エンジンはすべて2.0リッター直4ターボで、ガソリンとディーゼルが用いられる。ガソリン・エンジンにはツインスクロールターボの発展版であるデュアルフローターボ、ディーゼルには水冷可変ジオメトリーターボを装備し、レスポンスを高めている。

PHEVは、ガソリンが313ps/550Nmの「GLC300e」と381ps/650Nmの「GLC400e」、ディーゼルが335ps/750Nmの「GLC300de」の3モデル。いずれも31.2kWhの駆動用バッテリーと136ps/440Nmのモーターを積み、WLTPモードで300eと400eは104〜120km、300deは102〜117kmのEV走行が可能だ。EV走行時の最高速度は140km/h。外部充電は60kW直流ならばおよそ30分でフルチャージできる。

マイルド・ハイブリッドは、ガソリンが204ps/320Nmの「GLC200」、258ps/400Nmの「GLC300」、197ps/440Nmの「GLC220d」。第2世代のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレータ)は加速時などに23ps/200Nmの動力アシストを行うほか、エネルギー回生やエンジンを切ってのコースティング走行も対応する。



4輪操舵でシャシーも進化

ドライブトレインは全車とも9段ATを積む縦置きFRベースの4WDで、摩擦ロスを軽減した新型トランスファー・ケースを採用している。

シャシー面でのトピックは4輪操舵を導入。また、360度カメラの搭載により、駐車場入出庫時の安全確認機能を向上させたほか、オフロードで車両下の路面状況をモニターで視認できる「トランスペアレントボンネット」機能も投入されている。

欧州での発売時期は今秋の予定。日本での販売価格や導入時期については続報を待ちたい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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