2022.10.16

CARS

ベントレー・コンチネンタルGTスピード・コンバーチブルで行くオンナの一人旅

ベントレー・コンチネンタルGTスピード・コンバーチブルでひとり旅を満喫する佐藤久実さん。

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峠道で豹変

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さて、高速道路を降り、ワインディングに入った。するとさっきまでのんびり気分だったのに、「ちょっと楽しんでみますか?」という囁きが聞こえた。都心ではちょっと車幅を気にするサイズなのに、ワインディングではそんなことを意識させないくらいコーナーを気持ちよく駆け抜けていくのだ。今回新たにエレクトロニック・リア・デファレンシャルが導入された。そんなの、一般道じゃわからないだろうと高を括っていたのだが、立ち上がりでアクセルを踏んだ時の路面を蹴っ飛ばすようなダイレクトなトラクション感は今までとは明らかに異なる。ドライブ・モードを「スポーツ」にするとキレッキレの走りが堪能できる。この豹変ぶりもまた、魅了される理由のひとつだ。とはいえ、目を三角にして走るような感じではなく、クーペのスパルタンな雰囲気ともまたひと味異なり、やっぱりこんなシーンでも“ストレスフリー”にスポーツ・ドライビングを楽しめるのだ。



一方、パワーやスピードに依存しない心地良さを味わえるのもコンバーチブルの魅力だ。四季の違いが曖昧になり、オープンにとっ“ちょうど良い”気候が少なくなった昨今は、オープン日和も貴重だ。梅雨入り前のこの季節、お天気に恵まれ、最高に気持ち良いオープンエア・クルージングを堪能できた。

走るほどにストレス解消されながら辿り着いたのは、強羅の高級温泉ホテル「佳ら久」。夜は、和をモダンに昇華した「六つ喜」のお料理を頂いた。四季を感じさせる選りすぐりの地の食材を美しい盛り付けでいただく。目で、そして舌で味わい、美味しさのあまり思わず笑みがもれる。あ、何か昼間のベントレーの世界観に通じるものがある、と思った。五感が喜んでいる。



温泉とスパでのセラピーでカラダと心の中の重たいもの、いらないものもすっかりなくなり癒された。

旅の終わりが近づくにつれ、徐々に現実に戻されつつある中で、クルマを所有する喜びは、そのさきの「コト体験」にも繋がっているということを再認識したのだった。

文=佐藤久実


■ベントレー・コンチネンタルGTスピード・コンバーチブル
駆動方式 縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4880×1965×1400mm
ホイールベース 2850mm
車両重量 2470kg
エンジン形式 W型12気筒DOHCツインターボ
総排気量 5950cc
最高出力 659ps/5000~6000rpm
最大トルク 900Nm/1500~5000rpm
変速機 8段デュアルクラッチ式自動MT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/エア
サスペンション(後) マルチリンク/エア
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(前/後) 275/35ZR22 315/30ZR16
車両本体価格 3740万円



(ENGINE2022年8月号)

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